批判しないで生きていく

いろいろエッセイヨガ星のアシュタンガヨガ日記
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↑静かな湖面のように批判しないで生きていく。

 アシュタンガヨガの教室へ行くようになって気が付いたことがある。それは先生を含めて練習しに来ている生徒さんもそうなのだけれど、皆さん、批判しないんだ。誰かの悪口も言わないし、相手を攻撃しない。先生もわたしなんかに接する時に「~をやれ」とか「~をしろ」みたいな風には言わない。アドバイスはしてくれるのだけれど、命令や強制なんかしないでやんわりとこれをするといいよ、という感じで優しく言ってくれる。生徒さんと接していてもみんな優しい言葉を発して相手をすごくいたわってくれる。これってもしかしてすごいことなんじゃないかって思う。
 テレビを普段全く見ないわたしが最近みたテレビは病院の待合室でのことだった。今や、能登半島の地震のことで持ちきりで、そのお昼のワイドショーでは現場から中継しながら、ひたすらネガティブな情報を伝えていて、みんなで暗くなっていた。そして、その中でも誰かを批判している光景が妙に印象的でならなかった。
 人はそのまま放っておくと誰かを批判したり攻撃しがちなもので、それを正さなければならないとわたしなどは思う。ヨガ教室の皆さんがすごく平和的なのは、ヨガの戒律であるアヒンサーという非暴力を忠実に守ろうとしているからということと、ネガティブな感情などはしっかりとヨガをやることによって浄化されてきれいになっているからではないか。少なくともヨガ教室には怒っている人は誰もいなくてみんな平和な気持ちでいる。あぁ、ヨガっていいなって思う。
 よく批判することこそが愛情だと言う人がいるけれど、そうなのかなぁって思う。批判されたり、怒られたりしてそれでもそれを喜んで受け入れられるっていう人は稀なんじゃないかなぁ。批判されれば、取る選択肢は二つで、反撃するか、それとも逃げるかのどちらかだというのは相場が決まっている。少なくともその批判してくる相手を尊敬でもしていない限り、ムッとするだけで終わることが多いように思う。
 だから、批判したり攻撃したりするのではなくて、おだやかに教える。おだやかに「こうしてみるといいんじゃないかな?」とアドバイスをする。その方がいいとわたしは思う。
 何か言葉を発する時というのは、やはり言い方が大事で、その言い方次第で相手の受ける印象は全く違ったものとなる。アシュタンガヨガの先生なんだけれど、指導というか、教えてくれる時、言い方が嫌みがなくてすごく穏やかなんだ。そして、ちょっとした立ち話をさせてもらっている時も、つっけんどんではなくてすごく感じ良く話をしてくれる。となると、ヨガ的な佇まいってこういう感じなんだなとこちらに気付きが与えられて、ものすごく参考になるんだ。怒ったり、頭ごなしに怒鳴りつけているヨガの先生を世間でも見かけないのはやっぱりヨガがすごく平和なものだからなのだろう。
 寓話の北風と太陽のように、その人を変えたいのであれば無理にではなくて穏やかに接する。その神髄をまさにわたしはヨガの先生の佇まいから学んでいる。
 批判しないでやっていく。そんな人になれたらいいなと思いつつ、ぼちぼちやっていきましょう。平和なヨガのようにね。



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