ついに母も洗礼を受けることに

 クリスマス。皆さんはどのように毎年過ごされているだろうか。教会へ行って穏やかな心になってイエスさまの誕生を祝われる方もいれば、世間の商業的なチキンとケーキで豪勢にお祝いって方もいることだろう。
 今年のクリスマス。どうやら、というかもう文句なしにわたしの記憶に残ること間違いなしだ。それは母が今年のクリスマスに受洗するからだ。
 クリスチャンにとって洗礼というのは、一生に一度しかないビッグイベントだ。母が、あの母がついにクリスチャン、キリスト教徒になるのだ。そして、同じ聖餐式で同じ聖餐に母と与ることがこれからできるようになる。何という喜びだろうか。あふれるような、こみあげてくるような、生きていて良かったとさえ思えるような感動と喜び。
 ついに親子揃ってクリスチャン。イエスさまのものとなるのだ。
 わたしが2018年のクリスマスに受洗してからもう4年。その間、教会生活を始めて今日まで続けてきているわたしと共に紆余曲折ありながらも母も日曜日の礼拝を守ってきた。もちろん、熱しては冷めて、熱しては冷めてを繰り返してきてアップダウンのあった母ではあるけれど、最終的に洗礼を受ける、受けたいという決断をすることができた。母に聖霊のはたらきがあって、母にその決意をさせてくださったのだ。それこそ、神様の満ち溢れるような恵みとしか言いようがない。
 教会の人たちも母がクリスマスに受洗することを知ってからというもの、あたたかく迎え入れてくれだしている。それもそのはずで、仲間になるのだ。同じイエスさまに結ばれている仲間が一人増えるのだ。だから、それはまさにめでたいハッピーなことであって、教会の人たちにとってもまさにグッドニュースであって、みんな嬉しくて仕方がないのだ。
 今までは母は教会の人たちにとってはお客様、いわばゲストみたいな感じだった。あ、星さんのお母さんなのね、みたいな感じだったんだけれど、これからはもう母は母として大切な同胞、仲間になるんだ。まぁ、別の言い方をすれば、洗礼を受けてその教会の教会員になるということはすごく大きな出来事なのだ。それに社会的にもクリスチャン、キリスト教徒ということになる。社会的にもキリスト教の教会で洗礼を受けたということは重みを持つものでもあるのだ。
 60代後半にしての受洗。母の人生に関わってきたわたしではあるけれど、傍観者ではなくて息子という立場から今回の受洗までを振り返ってみれば、山あり谷ありだった。本人の許可がないから、事細かに書くことはできないけれど、とてもとてもアップダウンがあった。母の人生。母のこれまで。平凡だと一括りにしてしまえば、その一言で終わってしまうかもしれない。でも、そんなことはなくて、ドラマチックな出来事もあれば、記憶に残らないありふれたこともあれば、嬉しいこともあれば、悔しいこともあれば、と喜怒哀楽を伴ういわばドタバタ人生劇場をやってきたのだ。
 そんな母の人生後半での洗礼という出来事は何かこれからの残りの人生を方向付けるかのように思えてくる。
 キリスト教徒、クリスチャンになる母。その母のこれからはどんな風に展開されていくのだろう? それはわたしには分からないけれど、きっと幸多き未来が待っているのだと期待したい。きっと楽しいこと、嬉しいこと、幸せなこと、そしてもしかしたらちょっぴり苦しいことが待っているんじゃないか。未来はわたしには分からないものの、それでも母の天国入りはもう確約されるのだ。だから、安心して人生の残りの時を過ごすことができる。やったね、お母さん。嬉しいね、お母さん。
 これからクリスマスの洗礼式のための服も買わなければならない。ちょうどいい洋服がないらしいからだ。でも、いいんじゃないの。期待に胸がふくらんでくるよ。あと、ちなみにわたしはいつも通りでいいのかな? 背広でも当日着ていった方がいいのだろうか。母以上にビシっとキメていっちゃったりして。なーんてね。もしかしたら、当の母以上に当日わたしは緊張してしまうかもしれない。っておいおい、お前の洗礼式じゃないだろ。と一人ボケツッコミをしつつも嬉しい星さんなのだ。息子として、しかもクリスチャンとして母も同じように洗礼を受けるというこのめでたさ。もうこれで、洗礼式を終えたらもう何も心配することはないね。今まで母が天国に入れなかったらどうしようって心配していたんだ。それが、その心配がもう必要なくなる。大船に乗った気持ちでどーんとこれからは行ける。母がもしも天国に入れ……、なんて思い悩むことはこれからは一秒たりともないのだ。
 救われる。母が本当の意味で救われる。めでたい。これはめでたい。この喜び、この記事を書いているうちにさらに増幅されつつあるな。

 神様、ありがとうございます。どうか無事に母が洗礼式を終えることができますように。どうかお願いします。主イエスのみ名によって。アーメン。

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