自炊-カレー、パスタ、野菜スープ

いろいろエッセイ
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 ここ数日で急にめっきり寒くなってきた。これを読んでくださっているあなた、体調など崩されてはいないだろうか。こういう寒い冬が近付いてきた頃にはあったかいお料理でも食べて乗り切っていこー!!、って急にテンションが上がってきた星ではありますが、最近の我が家の食事について書いていきたいと思う。
 スーパーのお弁当とかお総菜とか、それらを全否定するつもりはないけれど、どうしても限界がある。金額的に抑えて、さらには自分の好みの問題も加味すると、いつも決まって同じようなものになり、同じようなものばっかり買っては食べている。そんな感じにどうしてもなりがちだ。わたしも20代の頃なんかは自分でお料理をする気持ちが起きなくて、スーパーの出来合いのお弁当とかをメインにした食事をしていた。カップラーメンなんかも常食で同じシリーズのカップ麺を全種類買い込んでは毎日、違う味を食べたりもしていた。が、金銭的に安いのはありがたいのだけれど、その頃のわたしは血色が今よりも悪くて、いつもだるそうにしていた。
 それをいつからだろう。これではまずいと思って一念発起して自炊を始めるようにしたのだ。
 自炊を始めてみて、そのできた料理のうまさに舌を巻いた。たしかにカップ麺とか出来合いのものに比べたら作るのに時間はかかる。面倒くさいと言えばやっぱり面倒くさい。けれど、その手間暇以上の収穫というか、満足感や心の満たされた感が自炊にはあったのだ。
 30代からのお料理。60からの手習いという言葉があるのだから、まだまだ30は若い。十分いける、と思って始めたのだ。
 最近のわたしはよくお料理をする。ここんところでは昼にパスタかカレーを作ることが多い。昨日は簡単にできるチキンカレーをお昼に、みょうがとオクラの入ったゆずこしょうで味付けしたアリオリ(ニンニクをオリーブオイルで加熱したものがメインのパスタ)を夜に作った。特に夜のみょうがとオクラのアリオリは絶品で食べている時も食べ終わってからも母と何回「おいしい」「おいしかった」と言ったことか分からない。それはそれは幸せな食事で、この世にこんなにおいしいものがあるのかってなくらいの喜びようだった。
 それから、最近野菜スープも始めた。野菜と水を1対3の割合でお鍋に入れて沸騰させてから30分弱火で煮るだけという至ってシンプルな作り方のスープなのだけれど、お野菜がたくさん摂れていいのだ。我が家の場合、1回作る時に野菜を800gくらい入れるから、そのスープを2人で食べれば400gは野菜が摂れることになる。何でも野菜と果物を1日あたり560g以上摂ると体にいいらしいのでそれをクリアすべくやっているという感じなのだ。この野菜スープをほぼ毎日作って食べるようになってからというもの、調子がさらに上向きになってきたように感じる。もちろんお薬なんかの医薬品ではないから劇的な効果はないけれど、それでもじわじわ、じわじわ~って体の内側から整えられているように感じる。わたしの場合、毎日、読書をしている時間が長くて結構目は酷使する方で、実は目の疲れ、眼精疲労に悩まされていた。特にパソコンとかやろうものならものすごく目が疲れてしまってグッタリしていたんだ。そんなわたしだったけれど、この野菜スープを飲むようになってから眼精疲労がなくなってしまったんだ。まぁ、なくなったとまで言うのは言い過ぎかもしれないけれど、かなり改善されたと言っても言い過ぎではないと思う。目の調子もすこぶる良くなって前以上に読書などに集中できるようになったのだ。
 料理ってね、すごくやっていくと奥が深くてやればやるほど面白くなってくるんだ。スーパーのお総菜とかお弁当とかカップ麺を常食にしていた頃はいつも同じようなものになって飽き飽きしていたんだけれど、今の自炊生活にしてからというもの食べるものの種類が格段に広がって増えたせいか、食事がすごくイキイキと充実するようになったんだ。作るのも面白いし、食べるのもいろいろなおいしいものが食べられて満足。自炊を始めて本当に良かったなって思う。この自炊の味を知ってしまった今、たまに、作る元気のない時には出来合いのものも利用させてもらうけれど、もう前には戻れないな。このうまさを知ってしまったらもう戻れないな。
 というわけでもしよかったらこの本を読んで自分で作ってみてくださいな。てなわけで一応わたしが今よく使っている愛用の料理本を紹介しておきますね(『最強の野菜スープ』は料理本っていうよりは野菜スープにどういう効能・効果があるかってことを医学的に解説してある本でレシピ集ではないです。野菜スープの作り方はもちろんのっていますが)。

・落合務『パスタの基本』
・稲田俊輔『だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー』
・前田浩『最強の野菜スープ』

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