キラキラ

 ふとこのブログのエッセイを電子書籍にしようと思い立ち、動き始めた星である。が、その結果パソコンをやる時間が増えてしまい、メンタルは下降気味で調子が出ない。「あなたは幸せですか?」と質問されても今のわたしには「まぁ、ある程度は」くらいの濁すような答えしかできない。「はい! わたしはとても幸せです!!」と元気良く即答したい気持ちもあることにはあるのだが、どうも気持ちが上がらないのだ。
 なぜだろう、と考えてみると、やっぱり人と比べてしまっているということがあると思う。あれだけこのブログで人と比べることは意味がないことだからやめた方がいい、と口を酸っぱくするように言ってきた星なのに、またそれに絡め取られているのだ。
 何か自分が成功している人たちのキラキラの前ではかすんで、くすんでしまい、みすぼらしく感じるのである。「そんなことはないよ。星さんは星さんとして星さんなりに頑張っているじゃないですか。それをそんな風に言うのは良くないですよ」と誰も言ってくれないので自分で自分を慰めて励ます。
 キラキラは素晴らしい。キラキラはいつだって上昇志向で満ち足りて輝いている。でも、それははたから見たら、ということなのかもしれない。キラキラは凡人には想像できないくらい苦行なのかもしれない。スポーツ選手を考えてみれば分かる。彼らは一瞬の檜舞台のキラキラのために毎日ストイックな練習とそのための健康的な生活を送っているのだから。凡人にはなかなか真似できない。作家だってそう。新刊発表のときにはまるで魔法か何かで本を1冊書き上げたかのような感じがするけれど、そんなことはなくて執筆というある意味孤独とも言える作業をひたすらコツコツ地道にやってきたのだ。そのコツコツがなければ、地道な努力がなければキラキラと輝き続けることはできない。
 わたしは何のためにキラキラになりたいと思うのだろうか。みんなから素晴らしいね、キラキラ輝いているね、と言われるためなのだろうか。何だかそれってインスタ映えを狙って自分を現実以上に良く見せようとすることと似ているような気がする。それに多くの人たちからの承認を求めている点もわたしには気にかかってきた。
 わたしは本当にこの文筆活動というものをやりたいのだろうか。やっていたいのだろうか。あなたは文筆活動が好きですか?、と聞かれたとしたらわたしは何て答えるだろう。「はい、好きです。大好きです」と答えられるだろうか。そう答えられたらベストなんだろうけれど、わたしの場合ちと違うのだ。わたしにとって文筆活動とは充実した時間であり、充実した結晶をつくり出す時間なのである。だから、ひねくれているかもしれないけれど、好きとか嫌いとかそういう感じで文筆活動はしていないのだ。そういった感情とは少し違う何とも言えない充実感を得るため。そして、自分自身を成長させるために執筆をしている。もちろん、それがお金につながったら申し分なしなんだけれど、まぁ、この文筆活動から収益が得られなくてもわたしはこれを続けていることでしょう。だから、お金が得られたらいいんだけど、得られなくてもわたしは書くよ。書きたいからね。
 あぁ、そうか。「あなたはなぜ書くの?」というありきたりの質問に対する的確な答えが何かってやっと分かった。書きたいから。書きたくなかったら書いてないし、書くことが続いていないだろうしね。書きたいから。いいじゃないですか。何のためとかそういう目的論的な話を抜きにして純粋に書きたいから書くんだと。充実感、自己成長のために執筆しているともさきに書いたけれども、そういったものは執筆から得られるお土産みたいなもので、なぜ書くのかと言ったら書きたいから書くでいいんじゃないかな。
 気付いたんだけど、キラキラってそうなりたくてなるものではなくて、そのことが好きでどこまでも続けていったらいつのまにか自然とキラキラになっていた、っていうパターンが多いんじゃないかなって思うんだ。それにウケ狙いのキラキラってどこか姑息で本当の意味でのキラキラではないよ。
 そうか。続けていこう。この文筆活動、続けていこう。他の人のキラキラは相変わらずまぶしいばかりに光り輝いていて、わたしのキラキラは微々たるものでしかないように思えるけれど、もうそんなこと気にしない。わたしはわたしなりにわたしの輝きで光っていこう。それが豆電球くらいのキラキラでしかなかったとしても、豆電球には豆電球の良さがあって、少なくとも子どもたちの理科の教材くらいにはなるし、あるいは彼らが楽しく遊ぶ工作の材料にもなれて大いに喜ばせることができるじゃないか。
 続ける。このブログが10年後にもあるのか、まだそのことは分からないけれど10年もしたら立派な人気ブログになっているかもね(ってまたウケ狙いの星だな。てへ)。

 神様、わたしにキラキラを与えてください。それはそれは光り輝くキラキラを与えてください。三度でも四度でも言います。わたしにキラキラを与えてください。そして、人々にわたしの文筆活動を通して夢と希望を、そして幸福を届けることができますように。わたしに光を与えてください。そして、わたしの文章を読む人の心をも明るく照らし出してください。主イエスのみ名によって祈ります。アーメン。

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