近況報告。母が入院して一人暮らしとなったわたしだったが、次から次へと目まぐるしくいろいろなことが起こっててんてこ舞いだった。それでも一つひとつ問題を処理していき、何とか無事に平穏な日々を取り戻しつつある。
本当、いろいろあったよ。いろいろね。
まずは祖母のことから。感染症にかかって入院していた祖母が退院して施設へと戻れたのは良かった。それはよし。が、今度は夜中にトイレに行こうとしたらしいのだが、転倒して頭を打って出血。救急車で搬送された。出血の何が怖いかと言えば、祖母は血液の病気なので、血小板などが少ないためケガをすると血が止まらないのだ。血小板って血を固めるやつだよね。それが正常に働かないとしたらなかなか大変なことになる。
で、その知らせがやってきたのが夜中の1時頃。よい子はみんなスヤスヤ寝ている時間だ。けれど、知らない番号だったので「おそらく間違い電話か何かだろう」と出なかった。本当に緊急の用事だったらまたかかってくるだろうし。と、またかかってきた。出る。その電話は施設の看護師からで声がマジで怖かった。(マジな事態だから当たり前だけれど)状況を聞き、「今から病院に来れますか?」とのことだったので、バナナを2本食べて統合失調症の薬も飲んで、猫のエサも用意して、タクシーで病院へと向かった。
そして医者から説明を受ける。意識はある。出血自体はそんなに多くない。頭は縫ったけれど、これなら施設へ帰ってもらうことができそうです。けれど、医師はわたしにこんなことも言った。「余命数ヶ月というのは数ヶ月確実に生きられるということではないんです。もしかしたら10日後に亡くなるかもしれない。それくらいの気持ちでいてください。」「今回の転倒によって衰弱が進んでいくでしょう。輸血も本人の体力が落ちていけばできなくなってきます。つまり、長く生きられないということです。」医者の口からは一言も希望を持たせてくれるような言葉は出てこない。出てくるのは悲観的な今後のことだけである。
わたしは祖母をタクシーに乗せて施設へと向かった。朝の4時頃だったかと思う。これで何とかなる、と思った矢先、またしてもトラブルが発生。施設の前でタクシーを降りたものの、祖母が歩けなくなってしまったのだ。ここまで来ているのに。ここまで来てたどり着けない。
祖母の体を片手で支えながら、次の瞬間、重力に負けたかのように祖母が倒れそうになった。反射的に祖母を支えたわたし。その時、わたしの右腕に激痛が走った。どうやらひねってしまったようだ。
救急車で搬送された祖母は真冬だというのに、コートも着ていない。靴もはいていない。寝間着のままの祖母。
その祖母の体が不安定になり、わたしはまたしても転倒することだけは避けたいと思い、祖母を座らせた。そして、施設の前から施設に電話をかけて「歩けないのですぐ来てください」と頼んだ。数分後、病院まで来てくれて途中で帰った看護師が車椅子と一緒に来てくれて、まるで魔法か何かのように祖母を車いすに乗せて、施設へと入っていったのだった。
長い夜だった。けれど、何とかなった。これも神様のおかげだと思っている。
次に母のこと。1月の下旬に退院できるということで喜んでいたわたしだったが、またしても下り坂に入ってしまったようで、もうしばらく時間がかかりそうとのこと。まぁ、何とかなる。じきに退院できることだろう。ネガティブに考えて暗く沈んでいても仕方がない。ポジティブに明るくいこうではないか。それにご飯もある程度は食べられるようになってきたとのことで、回復はしてきているようなので、そのことだけでも感謝して有り難いと思うようにしたい。
最後に祖父のこと。施設に入所している祖父は最近「家に帰るんだ」と不穏な様子を見せるようになってきているとのことで、難しい局面になってきている。どうするのが祖父にとって一番いいのだろう。そして、わたしたち家族にとってもどうするのが一番いいのだろう、と模索し始めている。グループホームなんかもいいんじゃないか、と施設のケアマネと話したりもした。要介護3になったら特養(特別養護老人ホーム)に入れるわけで、そこだったら費用的にも安く済むのだけれど、どうなのかなぁ、というのが最近わたしが思うところだ。
報告、以上ぉぉ!!
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。