花を見ている。
今、目の前に花がある。
明日はどうなっているのだろう?
明後日は? それから先は?
明日のことは分からない。
明日にはもうこの花は刈り取られているのかもしれない。
たしかなこと。
それは今、わたしの目の前にこの花があって、わたしとこの花が同じ時と場所にいて、それらを共有しているということ。
いや、わたしもこの花も本当はいなくて幻なのかも。
たとえ幻でもあるようには見えるし、手でふれようと思えばあるように感じる。
それだけで十分なのかもしれない。
あるだけで。
いるだけで。
今、目の前にある花がすごい薬草でわたしの病気を治してくれるとか、売ると高値になるとか、別にそうでなくても、たしかにこの花は今、わたしの目の前にあって咲いている。
それだけで、それだけでいい。
それで十分。十分すぎる。
この花のおかげでこうして気付きが与えられているから、役に立ってはいるのだけれど、別に役に立たなくたって上等だし、それで十分。
いる。ある。
そのことのすごさに気付かせてくれたこの花に目を留めた人はわたしくらいだと思う。
この花のようにわたしは咲いていたい。
そして、通りすがりの人が一瞬目をやって何か思ってくれるなら、たとえそれがたった一人であっても上出来ではないかな。
蛾が飛んできてこの花の蜜を吸っている。
それでいいのだろう。おそらく。

変な人。
普通ではないと思う。
わたしが思っていることを言うとみんなひく。
そして、目の前にシャッターを下ろされて、
まさに閉店ガラガラ~。
わたしは気が付くと蚊帳の外。
なぜなら、今、大人気の
カヤノソトボーイズの2期生の瞑想担当だから。
最近、瞑想してないけど。でも、瞑想担当なんで。
そう、なんか浮いてるの。
この世界、日本という社会から。
わたしは何だかんだ生きづらい人生を送ってきた。
「もっと苦しくてつらい人はいっぱいいる。
お前のは大したことないだろ」、と言うやついるけれど、
苦しさ、大変さ、生きづらさはその人が感じていること。
その人の苦しさを分かっているのはその人だけ。
気が付いたら職歴ゼロ、社会経験ゼロの立派なメンヘラのおじさん。
わたしはしゃべんないほうがいいと思う。
しゃべるとその見た目にあまりにもギャップがありすぎるから。
わたしが自分のことを語れば語るほど、
女の人はがっかりします。失望さえします。
でも、いいじゃないの。
普通じゃないのがわたしなんだから。
わたしは風になりたい。
風になってただ吹いていたい。
【属性】
男。大学中退。吃音。統合失調症。精神障害者。希死念慮あり。現実感の喪失。無職。プロテスタントのクリスチャン。ヨギー。スターシード。英検3級。茶髪。HSPとASDの可能性あり。細身筋肉質。
