アーユルヴェーダで統合失調症が完治しちゃったらどうしよう?

いろいろエッセイ
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 時刻は朝の5時。今までのわたしだったらこの時間はまだお布団の中で寝ていた。けれど、最近のわたしは違う。5時に起きるのである。
 もちろん、毎朝5時に起きる!、と決めても5時半頃になってしまう時もある。まぁ、そこのところは仕方がないとしても、大方、5時頃にはここのところは毎朝起きれている。
 少し眠い。だが、起きるのだ。起きると決めているからには起きるのだ。
 起きると朝のわたしのルーティーンをこなす。舌みがき、ごま油うがい、入浴、散歩、そして食事である。
 なぜこんなことをやっているかと言うと、最近わたしはアーユルヴェーダを始めたからだ。アーユルヴェーダって何? 聞いたことあるけれど詳しくは知らないな、という方も多いことだろう。一言で説明するなら、インドの伝統医学である。以上、ではちと寂しいのでもう少し付け加えるなら、これは東洋医学の一種で、ホリスティック医学で、といったところだろうか。え? 説明になってない。分からない? うーん、めんどい。アーユルヴェーダを説明するのが実にめんどい。ま、興味を持たれた方は「アーユルヴェーダ」と入力して検索してみてください。きっとしっかりとした説明に出会えることでしょう。説明ほぼ放棄の星さん、それでいいのかよ、といった苦情は甘んじて受け付けてはおりませんのでご了承のほどを。(っておいおい。)
 ともかく、そのアーユルヴェーダを生活に取り入れてみたら何とすこぶる調子が良くなってきたのだ。ありがたい。これはありがたい。
 調子が良くなってきた。それもぐんと良くなった。1週間前くらいに精神科の外来に診察を受けに行ってきたのだけれど、お薬が減りました。何と寝る前のお薬がなくなったのです。精神科通院歴がもう少しで20年にもなろうかという星が、寝る前のお薬がなしになったのです。画期的! めでたい! すばらしい!
 くれぐれも言っておきますが、睡眠導入剤ならびにお薬は自己判断で勝手に減らしてはダメですよ。わたしの場合も段階を踏んで少しずつ「2mg→1mg→なし」と減らしていったので、やはり主治医と相談しながらお薬を調整していく必要があります。
 では、そんなわたしがよく眠れるようにとやっていることを紹介したいと思う。

 ①早起きをする。(5時か5時半には起きている。)
 ②朝風呂。
 ③朝散歩
 ④日中、活動的に過ごす。(どうしても疲れている時だけ30分くらい昼寝をする。)
 ⑤寝る1時間半前くらいには入浴をしておく。(夜7時半までには入浴を終える。)
 ⑥寝る1時間前は穏やかな時間を過ごしてリラックスする。(パソコン、テレビ等は見ない。読書もしないでまったりする。)
 ⑦早めに寝る。(9時か9時半には就寝)

 この中で特に効いていると自分で思うのが、まず早起き。やはり早く起きないと夜眠くはならない。最初はこれがきつかったけれど、慣れたらどうってことはなくなった。
 次に、朝風呂と朝散歩。先にお風呂に入って、髪を洗い、体も洗いさっぱりとさせる。とてもスッキリとして爽快。朝散歩はわたしの場合、どうしてもお腹が空きすぎて耐えられない時を除いて、食前にした方が効くようだ。散歩に行く前には必ず白湯(さゆ)を飲む。朝、上ってくるお日様と共に歩くのは気持ちがいい。朝散歩をするとわたしのコンディションがグッと上向きになるのを感じる。もちろん、朝から疲労困憊な日は入浴だけして散歩はなしで食事をしたり、そこのところは臨機応変にやっている感じだ。
 それから寝る前の1時間はまったりと過ごすようにしている。何もしないでただぼーっとしていることが多いかな。
 で、9時頃には就寝。夜は何かをやる時間じゃなくて、寝る時間と割り切っているのでとにかく早めに寝る。朝の5時頃に起きていればもうこの時間にはすでに眠くなっているはずだ。朝散歩でお日様の光を浴びているから眠くなる物質が充分変換されているはず。(メラトニンだったかと思う。)
 こうしたアーユルヴェーダ的な生活を送るようになって大きく変わったことがある。それは明るくなったことだ。夜更かしもせず規則正しい生活をしているからだろう。思考がとても前向きになりポジティブになってきたように感じる。先日、祖母が亡くなったのだけれど、そのことも何か素直に受け止めることができたように思うし、何だかとても健康的になってきたようだ。人間、落ち込んだり、くよくよすることも必要だけれど、最近のわたしは必要以上にくよくよしなくなったし、よく笑うようになったと思う。それから、何だか自分が幸せだと思えるようになってきたことも大きな変化だ。今までのわたしは他人と比較して劣等感に沈むことが多かった。でも、この生活をするようになってから幸せだなぁとしみじみ思えることが増えてきたのだ。特に朝散歩の時にじんわりとした幸福感に包まれることが多い。朝日を燦々(さんさん)と浴びて「今日も生かしてくださりありがとうございます」と神様に歩きながら祈りを捧げている時、「あぁ、生きているっていいな。生きていることって素晴らしいな」って感動することが結構あるのだ。お金もないし、社会的地位もないし、車もないし、仕事もしてないし、などといった自分にないことがあのお日様の光を受けているとどうでもよくなってくる。それよりもただただ神様のみ手の中で生かされていること。ただそのことだけが愛おしくとても尊いことなのだと不思議なことに理屈ではなく思えてくるのだ。そして、ただただ神様に感謝する。お日様だって神様が造られたものなのだから、この暖かな光を与えてくださってありがとうございます、といった感謝も生まれてくる。お日様の光と小鳥のさえずりに包まれて、「さぁ、今日も一日頑張るぞ」とも思える。
 インドの5000年の歴史によってつくりあげられたアーユルヴェーダの研ぎ澄まされた知恵にはなかなかすごいものがある、とわたしは驚かされっぱなしなのである。もしかしたらわたしの統合失調症も治ってしまうのかな?、と思い始めているくらいだ。そんなの無理だって? いや、案外治るかもよ。まぁ、治らなくても毎日を快適に過ごせればいい。少量の薬を飲みながらコントロールしてうまく生活していければいい。でも、もしかしたらだけど治っちゃうかもよ。前代未聞のアーユルヴェーダで統合失調症が完治ってか? そうなったらそうなったでまた面白い。(笑)インドの伝統医学が奇跡を起こすかもしれない。いいね。それいいね。そして星がその日本での第1号になったりして。わかりませんよ。未来は何が起こるか分からない。だから、面白いんだな。

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