大人

いろいろエッセイ
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 高校の文化祭へ行ったら、高校生たちがとても子どもに見えた。そして、わたし自身が高校生の頃にお世話になった多くの先生方が当時、年齢的に今のわたしと同じくらいかそれよりも若かったということにも気付いた。
 そう、みんな不完全で未完成なんだ。ある時、まるでサナギから蝶になるかのように劇的な変身を遂げて大人になるんじゃないかって思いがちだけれど、そんなことはない。連続していて、切れずにつながっている。だから、大人にはなっても何も変わっていないように感じる。
 今のわたしと同じくらいの年齢だった先生方が生意気盛りの高校生と向き合うのがどれほど大変なことだったかと思うと、申し訳なくなってくる。それなのに、何か高校生だった当時のわたしは大人たちに高い理想を要求していて「大人なんだからちゃんとしろよ」と思っていた。
 10代が10年経つと20代になり、30代、40代、50代となっていく。それだけのことなのに、わたしはそのことに気付いていなかった。80代の老人だって10代が70年経っただけでしかない。もちろん、その70年間で多くの経験をして、多くのことを学んできたのだろう。でも、それだけのことじゃないか、なんて言ったら失礼だろうか?
 若者も、中年も、老人も、子どもが歳を取っただけでしかない。だから、みんなそれだけの存在で不完全で未完成なんだ。そして、現在進行形でもある。
 みんな子どもみたいなもの。大らかな目で見たいね。

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