全か無か思考ではなくてさ

認知療法
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 和田秀樹『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』という本を読み終えたわたしだったんだけど、そこからさらに面白そうというか、道が開けてきたんだなぁ。
 この本の中で認知療法が紹介されていて、二分割思考というものが取り上げられていた。その思考というのがオールオアナッシング、つまり100か0か、白か黒かと考える思考なんだ。和田さんのそこのところの文章を読んでいたら、「うんうん、あてはまる。これはわたしのことを言ってる」とあてはまりまくりで、どうやらわたしはこの二分割思考というものをしてしまっているらしい。
 この思考で物事に取り組むとどうなるか。簡単に言うと、完璧にやるか、それともそれができないのなら何もやらないということになる。極端な例をあげれば、毎日1時間ランニングをすると決めたとする。そして、それを実際にやってみたらそれができそうにない。どうしても毎日続かない。続けられない。じゃあ、どうするか。ここでこの思考をとる人はもうランニングをすることをやめてしまうのだ。完璧にできないのならやる意味がない、と考えてしまうのだ。
 また、こうした考え方が人間関係におよぶと、敵か味方かはっきり白黒つけたがる。この人は敵でこの人は味方。とてもわかりやすいでしょ。
 でも、現実というのはグレー。白か黒かはっきりつけられないのが現実だし、そもそも完全に○○だなんてことはない。100%の善人もいなければ、100%の悪人だっていない。いろいろな物事(人間にしろ、物事にしろ)が濃い薄いはあるものの、グラデーションをなしている。
 和田さんの本を読み終えて、もう一度、認知療法のことを学びなおしてみたいと思ったわたしはデビッド・D・バーンズ『いやな気分よさようなら』をまた取り出して読み始めた。今までこの本はわたしが死にたくなったりまさにピンチになった時に、効きそうな所を拾い読みする感じで読んできたんだけれど、今回は最初から最後まで真面目に読み通したいなって思ってる。それも赤ボールペンを持ち、熱心に線を引きながら。しかし、分厚い。でも、くじけない。というか、読み切るんだ。そして、わたしは変わるんだ。認知療法で変わるんだ。
 さっきふれた二分割思考、『いやな気分よさようなら』では「全か無か思考」になっていて、少し呼び方が違うけれど同じこと。これは認知療法でいうところの認知のゆがみ。このゆがみがあると現実を正しく、というかありのままに見ることができなくなる。だから、これを修正していく。その方法をこれからわたしはこの本で学んでいく。認知のゆがみは全部で10種類。ここがすごく大事なのは十分分かっているのでこの10個の認知のゆがみをしっかりと頭にたたき込みたい。そして、ゆくゆくは今の自分が現実をありのままに見ることができているか確認できるようになりたい。
 おっと、30分のタイマーが鳴りました。少々時間オーバーしてしまいましたが、今日はこのへんで。認知療法、面白そうだと思っていただけましたらぜひ。ではでは。じゃあね。

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