いい意味でギラギラしている。酒も煙草もギャンブルも一切やらず、抗不安薬も睡眠導入剤もやめた星である。それから、ついにポルノも自らに禁じてやめようと懸命にチャレンジしている。ポルノを見ていないせいなのか、やけにギラギラしている自分にふと気が付く。これはいいことなのか、それとも良くないことなのか。それは自分でもよく分からない。
が、やけに街を歩いている女性たちが魅力的に輝いて見えるのだ。特に若い女性はまるでわたしにとっては宝石のように光り輝いていてまぶしくて直視できない。
今日、駅周辺へ行ってきたんだけど、ベンチがあって座ったら、向かいに女子高校生が座っていたんだ。何やら足を組んでいる。で、その人がまたミニスカートなんだ。極端に短いわけではないんだけど、それでもわたしにとっては短い。それがね、星さん気になっちゃって仕方がないわけ。だから、わたしの前ではミニスカートで足組んで座らないでほしい。ポルノをよく見ていた頃には、どうせ見えてもパンツだけでしょ。ふとももごときでは興奮せんよ、と変な賢者モードに突入していたのが、もう今ではそわそわしてしまって落ち着かなくなるんだ。本当にわたしは同じ人?、と疑問を抱いてしまうくらいの変わりようにわたし自身が一番驚いている。
性的な刺激に対して敏感になっているというか、とにかく目に映る光景がどれも刺激的なのだ。前も書いたけど、星さんは中学生並みだな。いや、最近のませた中学生よりもピュアかもしれない。だって、ポルノはもちろんのこと、テレビだって全く見ていないのだから。日頃、きれいな女優さんだって見ていない。だから自分の中で女性の美醜に対して細かく注文しなくなってきている。
でも、普通で満足できる。ほどほどで満足できる。これが一番じゃないかって思うんだ。絶世の美女とか十年に一人の逸材とか、そうしたレベルしかお眼鏡にかなわないとしたら、普通のレベルではもちろん満足できないよ。
それは自分のルックスについても言えることで、テレビのトレンディドラマを見終わった後、自分の顔を鏡で見るとものすごく落ち込むんだ。ジャニーズの超人気男性アイドルと自分の顔を比較すると、とてつもなく自分が醜いように思えてくるのだ。だから、テレビを見なくなって、そうした劣等感を感じることがほとんどなくなった。自分の顔はそれでいい、と思えるようになってきたのだ。
自分と異性への高望みをやめるようになって、とても気持ちが楽になった。もちろん今でも街を歩いていると、たまにとてもカッコイイ男性とすれ違うことがある。でも、テレビとは違ってそれはまれにしか起こらない。だから、そんなにダメージは来ない。それが毎日、毎日、テレビをつけるたびに超絶イケメンたちの顔が映し出されたらたまったもんじゃないよ。美の基準はどんどん底上げされていって、並大抵の容姿では美しいと思えなくなる。それは幸せなことなのだろうか。
また異性についてもそう。テレビとかポルノとかを頻繁に見て、美女、美少女ばかりを消費する。その先に待っているものは、そういった容姿の持ち主以外、受け付けない潔癖性のような病的な高望みになると思うんだ。それだったら、モデルとか女子アナとか美人女優と結婚すればいいってことになってしまうけど、現実的にそんなことがかなう人なんて本当にごく少数。例外的と言ってもいいかもしれない。また、そういう無茶苦茶な美的要求をする人に限って、それにつりあうだけのものを持っていないことがほとんど。というか、彼女たちは言うまでもなく、相手の男性にも高いレベルを要求してくるぞ~。そこまでハイクラスなお高い女性と結婚するのは我々凡人には普通無理だ。だったらと言うのも語弊があるけれど、普通が一番いいんじゃないの?、ってわたしは思うんだ。わたしは普通の人でいいよ。いや、普通というか、もしかしたら同じ精神障害を持っている人と結ばれるかもしれないなって思ってる。ま、どうなるかは分からないけれど、高望みはしません。一緒にいて楽しくてフィーリングが合って、大切にしているものが同じか限りなく近い人。条件といったらそれくらいだろうか。お金も二人で話し合ってやっていけるのなら、別に仕事してなくてもいいよ。学歴だって問わない。そんなものよりもその人の人間性の方がよっぽど大事。自分でもいいこと言うなって思う。あ、忘れてたけど母と同居してくれなきゃダメだよ。って結構注文つけるけど。
女性の皆様。星の前ではあまり体を露出しないでください。気になってしまってジロジロ見てしまいます。ふとももと胸がもうダメなんです。ノックアウトですから、くれぐれもお守りくださいませ。だから、星に一番効果的なのは色仕掛け。ハニートラップには確実にひっかかるし、色ものが絡んでくるともうダメ。絶対騙されるし、翻弄されること必死なんです。ま、わたしの気を引きたいのであれば、ミニスカートで足組んで、胸の谷間でも目の前にチラつかせておくに限るだろうね。わたしから好意を持たれたい人っているのかねぇ。いましたら、ぜひこの戦術で籠絡してくださいませ。と言いながらもガードの固い控えめな女性に好感を持つのかも。恋愛経験皆無の星にこうした駆け引きはよく分からん。以上、女性の皆様はぜひ参考にしてください。
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。