平和

いろいろエッセイ
この記事は約4分で読めます。

 今朝4時半頃に目が覚めたわたしはそれから朝のルーティーンとも言うべきアーウルヴェーダ的なセルフケアをして、お風呂に入った。お風呂から出て髪を乾かし終わってほっと一息して、散歩にでも行こうかなと思ったのだが、まだ朝の6時であたりはほのかに明るくなってきたものの、まだ暗くて散歩に出掛けるにはちと早い。
 というわけで、何週間ぶりだろう。新聞を読むことにした。わたしは良くないことかもしれないけれど、外部の情報をあまり自分の中に入れないようにしてきた。それはわたしがメンタル疾患ということもあり、悲惨なニュースなどを目にすると気持ちが動揺してしまうから、ということもある。そんなわけで一般社会で起こっていることをほとんど知らないで毎日暮らしている。そのおかげか心の平安は保てていて、そんな暮らしを満更悪くないものだと思っていた。
 と、そんな日々を何気なく手に取った今朝の新聞がぶち壊した。何しろ新聞だけではなく、テレビもそうだな、半年くらいは見ていないだろう。となればもちろんニュースも見ていないから、ひさびさにシャバに出た人のようなのである。わたしにとって、いわば一般社会の出来事に久々にふれたわけで、その衝撃にはすさまじいものがあった。
 ロシアがウクライナに侵攻している。別にそのことは新聞の1面だけはチラ見してきたから驚くまでもなく知っていた。が、何がわたしにとって衝撃だったのか。それは「第三次世界大戦」というキーワードが新聞の中に出てきたことである。さらには「核戦争」という言葉も出てきた。えっ!? 世界中がまた戦争になっちゃうの!? 核を搭載したミサイルを世界中で撃ち合うことになって、みんな滅びちゃうの!? そ、そんな……。せっかくわたしがアーユルヴェーダを始めて調子が良くなってきたのに、料理だって作り始めて楽しくなってきたところなのに、全部ぶち壊されちゃうのかな? わたしは言葉を失う。もちろん、まだ第三次世界大戦が始まったわけでもないし、核ミサイルの撃ち合いがなされているわけでもない。でも、わたしがメンタル疾患ということもあって、きっと繊細なのだろう。どうなってしまうのか、と急に不安になってきたのだ。ここまで情報に翻弄されるとは自分自身でも驚いているのだが、それにしても核戦争と第三次世界大戦は精神疾患でなくても大きな脅威であることは確かなことで、これは何が何でも避けなければならないとみんな思っていることだろう。
 わたしはふと気が付いた。幸せっていうのは平和という前提がなければならないのだ、と。平和でなければ幸福はないのである。例外的に戦時下の幸福というものもありそうだが、それはそれで例外的なものであって、やっぱり平和な方がいい。
 わたしは今まで平和というものを当たり前の空気なようなものとして享受してきた。平和なのが日常で当たり前のことで、そのことに何も感謝してこなかった。神様にすべてを与えていただいていることに感謝はしていたけれど、平和であることに、戦争が今、日本で行われていないことに感謝の思いを持つことは特にしてこなかったのだ。
 平和はまさに空気のようなものではないかとわたしは思う。わたしたちは当たり前に空気を吸っている。呼吸している。が、もしも地球上から空気がなくなってしまったらどうなるだろうか。わたしたちは数分で窒息死してしまう。平和だって同じようなもので、普段意識して生活していないものの、それでもそれがあるからこそ、わたしたちは勉強したり、仕事をしたり、学校へ行ったり、食事や団らんなどを楽しめたり、趣味に没頭できたりするのだ。もしも明日から日本で戦争が始まったら、そうしたことは著しく制限されることになる。自由が制限されてしまうのだ。
 今回のロシアのウクライナ侵攻を通して、平和っていうのは当たり前じゃないんだな、ということに気付かされた。自分の国に戦争もなく平和があるのなら、それを感謝して毎日過ごさなければだめだなと思った。そして、ただ受け身的に平和を受けるのではなく、平和をつくりだせるよう何らかのアクションをわたしたち一人ひとりがしていく必要がある。そのために何ができるか。
 昨日の記事にも書いたけれど、わたしは大河の一滴のようなものでしかない。実に力がなくて微力な存在だ。でも、この微力な一滴一滴が集まって力を合わせたらすごいことになるんじゃないかと思う。岩だって砕くことができる。
 大河だって一滴一滴の水滴からできている。わたしはその名もない一滴としてできることをしたいと思う。
 平和のために何がわたしにできるのだろう。こう考えて模索している人は大勢いるんじゃないかなぁ。まずは小さなことからやっていこう。そう、誰にでもできるような小さなことから。
 現実はあまりにも残酷で厳しい。でも、そんな現実もわたしたちが作り出している現実なのだから、きっと変えようと思えば変えることができる。そうわたしは信じている。

 神様、世界が平和になりますように。どうか、どうかよろしくお願いいたします。主イエスのみ名によって祈ります。アーメン。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました