お料理、お料理♪

いろいろエッセイ
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 いや~、料理って面白い。楽しい。母が退院してからというもの、母と二人暮らしな星である。となれば、まずもって生命活動を続けるためには三度の食事をしなければならない。とにもかくにもそんなわけで、星さんがもっぱら家事担当で料理を作ったり、お洗濯したり、掃除をしたり(掃除はしてないな。正直言うと掃除はしておりません。取り消しとく。)と大忙しなのだ。
 それにしても料理って頭を使う。何か作っている最中ってテンション上がっているし、作り終わった後もその高揚する余韻のようなものが残っている。わたしの場合、頭を使うとテンションも上がるほうで、料理は段取りとか次に何をやるとか、いちいち言語化しないものの、頭がフル回転してるんじゃないかと思う。で、料理回路というか、その頭の回路が料理をやればやるほど研ぎ澄まされているようで、最初のころは苦戦した料理が簡単に作れるようになっていたりして、わたし自身料理においても成長を感じている。まぁ、ビギナーが始めたばかりの頃が一番劇的に伸びるものだ。ともかく、この調子で料理を続けていきたい。そうして続けていけば、もっと凝った料理とか、今までだったらこんなの無理とはなから諦めていた料理が作れるようになるかもしれない。
 人間の脳って可塑性があるんだよね。だから、常に更新されて変化していくらしいんだ。読書をたくさんすれば読書にマッチした脳になっていくし、料理に多くの時間をかければ脳も料理の人のそれらしくなるし……てな具合にやっていること、やっていくことによってその人の脳が変化してその人自身も変わっていく。それは20歳を超えた青年や中高年であっても言えることで、やることをやって脳に良い刺激を与え続ければ、年齢にかかわらず脳は成長していくとのこと。だから、逆に脳に悪いことばかりしていけば脳はどんどんさびついて行くし、前できたこともできなくなっていく。わたし自身においても3日間読書をさぼるだけで、読む力と理解力がガクっと落ちる。本当、落ちる。今まで普通に読めていた本を読むのにしどろもどろにもたつくようになり、なかなか本の頁が先に進まない。語学やピアノなどの楽器を毎日やった方がいいのも要は同じことだろう。1日でもさぼるとガクっといってしまうのだ。
 ところで、男女平等が叫ばれて久しいが、専業主夫ってこんな感じなのかなって毎日暮らしながら想像を膨らませる。買い物行ってごはん作って、お風呂の支度をして、洗濯して洗濯物干して、と。何だかこの当たり前の生活がとても愛おしく思えてきた。
 たしかに、今日もまた作らなきゃいけないのかよ、と思ってしまう日もある。やはりわたしも人間だから毎日ルンルン気分というわけにはいかない。山あり谷あり、アップダウンの起伏は最近はゆるやかになってきたけれど、それでも上がり下がりはある。
 平凡な暮らし。野心を心に秘めている星だけれど、(いや、言っちゃてるか。)平凡な暮らしの中に意外と幸せがあるんじゃないかって思う。もちろん、何かで成功してリッチな暮らしができるようになるのも捨てがたいけれど、何だかこの当たり前の当たり前すぎる生活がとても美しいような気がしてきたのだ。
「おじいさんとおばあさんがおりましたそうな。おじいさんとおばあさんは幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。」みたいな。そんな平凡な生き方もあるんじゃないか。
 わたしが最近嬉しかったことにこんなことがある。スーパーで97円のバナナが見切り品で48円になって売られていた。それを買えて何だかとても嬉しかった。
 この嬉しさ、喜びはおそらくセレブな生活をしている人には分からないだろう。ましてや、49円安くなっているだけで喜べるなんて何て安っぽい人間なのだろうと思うかもしれない。でも、わたしはそれが嬉しかったのだ。97円のバナナが半額で買えたのがとても嬉しかったのだ。
 逆にどんなに高価なものを手に入れても喜べない人もいる。高級ブランドのバッグを買っても、フェラーリを何台も揃えても、タワーマンションの最上階に住んでも、トロフィーワイフとでも言うべきハイクラスな女性と結婚できたとしても、何にも嬉しくない。手に入れた瞬間は少しは嬉しいけれど、もうすぐに冷めてしまう。
 それに比べて星さんを見てみろ。49円の値引きバナナで幸福感を得ているんだぞ。これって無敵じゃないですか?
 幸せのハードルが低い方が一生のうちで幸せだと思える回数が圧倒的に多いから、そっちの方が幸せだとわたしは思うなぁ。
 いやはや、今回話がいろいろな方向に及んだけれどもいかがでしたでしょうか?
 ま、そんなわけでお料理をまめに作っていけたらと思っています。
 で、ゆくゆくはおすすめの料理本などを皆様に紹介できたらいいな。このブログではキリスト教の話が多めだけれど、これからは料理の話もちょくちょく出てくるかも。乞うご期待。

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