13週で聖書1回通読したいんだとさ

キリスト教エッセイ
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 昨日から新たに始めたことがある。それは聖書通読だ。って聖書通読はやってたんじゃなかったっけ? やってましたよ。やっておりました。やっておりましたけれど、新たにこれに加えて、また違う別の聖書通読をすることを決めたのだ。
 それは簡単に言うと、13週間で聖書を1回通読することを目指すもので、1年のうちに(つまり1年は52週だから)そのペースだと4回聖書を通読できるのだ。こ、こ、これはかなりハイペースぅぅ。1日に新約5ページ、旧約15ページを読むのだ。これはかなり読むことになるね。結構ハードであります。
 わたしが今まで続けてきた聖書通読は旧約新約それぞれ1日に1章ずつ読んでいくもの。つまり、1日に2章読む。でも、わたしはこれをさらに充実させる(!?)ために、その日の箇所を新共同訳と文語訳で読み、註解書も読み、最後にそれをツイートにまとめるということをやってきたのだ。
 これを2ヶ月は続けてきただろうか。(文語訳も読むようになったのは11月30日からだけど)明らかに何かわたしが変わってきたようなのだ。今までよりも礼拝の説教が分かるようになってきたし、思考もキリスト教的になってきたのでないかと自分でも思う。
 聖書を読む。クリスチャンであってもなかなかこれが難しい。いや、クリスチャンであるからこそなおのこと難しいとも言える。クリスチャンになると聖書を読まなければという義務感のようなものが生まれてくるのだが、なかなかそれを果たすことができない自分自身に直面させられるのだ。
 わたしたちはともすると日々の忙しさに追い立てられて心を落ち着かせて聖書を開くことができない。でも、だからこそ聖書を開き、読むのである。読むべきだとはわたしは言わない。クリスチャンなら聖書を読むべきだと言ってしまうのは実にたやすい。でも、みんなそれぞれ背負ってきた歴史も現在置かれている境遇も違うから一概にこうしろとは言えない。でも、神様の声を聞くための方法として聖書を読むことがたしかにあると思うのだ。
 聖書を読み祈る。この基本動作をいかにできるか。この単調で地味なことにいかに取り組むことができるか。こういうことを言ってしまうのは問題かもしれないけれど、世の中には面白いものやことがたくさんある。何も聖書など読まなくても刺激的な娯楽や楽しみなどはいくらでもある。聖書はエンターテインメントの世界にどっぷり浸かっている人から見たら実に退屈で無味乾燥でエキサイティングではなく、この上なくつまらないものとして映ることだろう。
 でも、聖書にじっくりと時間を割いてふれてみると物凄く豊かな泉であることがひしひしと感じられてくるのだ。まだ昨日から始めたばかりの13週で通読するペースの聖書通読だが、二日目にして何か見えてきたような気がするのだ。何が見えてきたのか? まだ言葉でまとめることはできないのだけれど、何かが見えてきたような気がする。それが何か、ということを通読するまでに言語化できるよう自分の感性というかアンテナを研ぎ澄ましていきたい。と言いつつもまだ2日目だよ。13週、つまり91日で聖書を通読するわけだが、きっと通読する暁には新しい視座もきっと開けていることだろう。そして、聖書的な知識を蓄え、さらに人間的に成長できていたらと思うのだ。信仰も深められているといいなぁ。
 今日読んだ創世記22~28章は盛り沢山でとても面白かった。アブラハムが神に命じられてイサクを焼き尽くす捧げ物にするために屠ろうとして主の御使いが止める場面。イサクの妻になるリベカがアブラハムの僕とそのラクダに水を汲んできて飲ませるシーン。イサクのもとにリベカが旅立つシーン。エサウとヤコブの誕生。ヤコブがエサウの長子権を奪い取り、イサクからの祝福をも奪い取る場面。エサウがそのことでヤコブを憎み殺してやりたいとまで恨みつらみを募らせる場面。ヤコブがリベカの実家に向かって出発する。道中でのヤコブにとっての出来事などなど、今日読んだ創世記は人間の喜怒哀楽が豊かに表現されていて人間の本質にコミットしている。読み物として面白いのはもちろん、人間ってこうなんだよなぁっていうまるで絵巻物のような頁を先に繰りたくなる臨場感。そして、何よりもそうした人間たちと共におられて共に歩まれている神様の存在が生き生きと書かれている。
 いやぁ~、1日に20ページも聖書を読むとか続けられるかなぁ。でも、神様に委ねる気持ちがあればきっとできるのではないかと思う。きっとできる。神様がわたしにやる気と気力と根気とそのために必要な体力をきっと与えて調えてくださる。その信頼があればそれで十分じゃないか。自分の力でやることはやるのだけれど、自分の力でありながらも神様から与えられた賜物を生かして取り組むのだ。
 神様、わたしに豊かな信仰をお与えください。あなたに従ってまいります。

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