子どものように

いろいろエッセイヨガインド哲学
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『アシュターヴァクラ・ギーター』というインドの聖典がある。その中に、思うがままに子どものように自由にふるまう、というようなことが書いてあって、それこそが悟った人の境地だと言うのだ。
 それを読んでわたしはあっけにとられた。でも、それはもっともだなと思った。なぜなら、小さな子どもたちを見ているとその通りだからだ。
 子どもにはまず怖れがない。そして、目にする物がすべて新鮮でキラキラ輝いて見えている。ただただ世の前に現れるいろいろなものに好奇心を全開にして向き合う。もちろん、何のために生きているかとか何のためにこれをやるのだろう、なんていう目的や目標なんてものはない。ただ生きている。今の瞬間を無心で何の損得も考えずに夢中になって生きている。
 そんな彼らと比べて、わたしも含めた大人たちがどれだけ目が死んでいて、怖れや不安にとらわれていて、悲観的で、そして、ものすごく打算的で損得勘定で生きていることか。目的や目標がなければダメだ。無駄なものは無駄でしかないから切り捨てる、とつまらない干からびた感性で生きている。
 成し遂げることや達成しなければならないことなんてないと聖典は言う。ただこの人生を自由に子どものように遊ぶように生きればいい。世界も自己も他者もすべて幻。だからこそ、子どものように何のこだわりもとらわれもなく生きる。その飄々としたあり方、すごくいいと思うなぁ。

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