わたしには友人がいない。パートナーもいない。特に女性については一度もお付き合いというものをしたことがない。だからなのだろうか。時々、無いものねだりで、街で友達やパートナーなどと楽しそうに一緒にいる人を見るとうらやましい気持ちになったりする。
でも、いないものはいないのだから仕方がない。なんて開き直ってしまっていいのか? そういう関係性がないというのはわたしの人格に問題があるから? ともかく、見ると、物と同じでほしくなる、というのはあるようだ。
その一方でこうも思う。何かを手に入れることは同時に何かを失うことではないか、と。
友達を作る。すると、孤独ではなくなる。楽しい時間が増える。それはいいこと。
パートナーを得る。するとこれまた孤独から解放される。幸せな気持ちになり、場合によっては新しい家族を作ることもできて幸福感は増していく。
でも、メリットの反面、自分の自由で気ままな時間は失われる。その上、友達やパートナーのことを考えなければならないから、気苦労も増える。一人で好き勝手に過ごすなんていうことはできなくなる。
これはつまり、物を持つことと同じで、持てばそれなりに荷物が増えて自由が利かなくなるということだ。
どちらがいいかなんて答えはない。わたしは今のあり方が気に入っていて別に不足はしていない。母だっているし。これからも独り身でいるんじゃないかな。ま、いいでしょ。軽快で。
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。