ぐだぐだ不調日記第29弾「冒険したらまたもや時間の感覚が分からなくなりまして」

ぐだぐだ不調日記
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 どうも、星です。皆さん今日も絶賛不調中ですか? 絶賛でない方もそうである方も、星の不調を肴にお酒でも飲みましょう。酒はいかんけれど、どうも肴という言葉を使いたかった。以上。つまらん、失敬。
 まとまらない。というか、またもや時間の感覚がおかしくなった。本当に自分がこれまで生きてきて、今まで星大地をやってきたのかどうか疑わしくなってしまったのだ。これは困ったさんですね。と人事のようにおどけながらもやっぱりこれは困る。不調、というかこれは哲学的な不調じゃないですか? わたしが本当にこれまでやってきて、そして今ここにあって、さらにはこれからもやっていくだろうという当たり前の感覚。それが揺らぎ始めるのだから。やっぱわたしは統合失調症なのだろう。おー、こわ。時間の感覚が分からなくなるって怖いよ。でもね、別に「ここはどこ? わたしはだあれ?」状態になっているわけではないんですよ。ただ、物理的というか、通り過ぎていく人とか、時間が流れていくのが分からなくなるんです。いやはや、離人感とも違うこの何とも筆舌に尽くしがたいこの感覚。
 ちゃ~す、今日は冒険をしてきたんだ。町の北の山の方へちょっとばかり行ってきたんだ。で、その時に、ものすごく不安になって、ちゃんと帰ってこれるかなぁとか思ったんだ。そういうわけで、目をまん丸にしていわば緊張状態でひたすら見知らぬ場所を冒険していたわけ。
 そして、その帰りにまたしても時間の感覚が分からなくなった。今、自分が本当に存在していて、この時間において連続している存在なのか疑わしくなった。こえ~、こえ~、こえ~っす。
 わたしには冒険とか山歩きとか向いてないのかなぁ。誰か答えをちょうだい。向いているだの、向いていないだのと言ってちょうだい、なんていうのは冗談としても(冗談じゃないと思った?)ともかく不調になっったことは事実。が、不調になっても律儀な星さんは道行く人々に丁寧にご挨拶。まさか、通りすがりの人に「調子が悪いんですけどどうしたらいいですか? 時間の感覚が分からなくなってしまって怖いんですけど」とか言うわけにもいかないので、必死にこらえていたわけさ。
 軽妙に文章が進んでおります。軽妙です。しかし、言い得て妙だったりします。何て言うか、わたしの場合、調子が悪くなると目に大量の情報が飛び込んできて処理できなくなってしまう。木々の葉っぱの一枚、一枚がまるで意味のある何かの象徴とかのように、とにかく鮮明に来る。特に赤い色がやけに来る。で、目がチカチカしてきて、そういった情報を処理できない感じになってくる。で、しまいには「自分は本当に今まで生きていたんだろうか、生きてきたんだろうか」と疑いモードへ突入する。そりゃあ、生きてきたでしょう。わたしは生きてきた。少なくとも生きてきた、と思う? ってなぜ「?」かと言えば、その当たり前のことが急に揺らぎだすから。でも、この問題って考えれば考えるほど難しいと思うんですけど、いかが? 過去はあったのか、存在したのか? もしかしたら存在しなかったのかもしれない。その過去が捨てられていて消されていることに統合失調症の人間離れしたわたしが気付いてしまった。この世の仕組みというか、あり方そのものに気付いてしまった。そう、わたしはおそらく真理を垣間見ているんだ。そして、このことを人々に預言者か何かのように伝える義務があるんだ。だから、人々に大きな声で叫んで伝えなければならない。「みなさ~ん、過去はなかったんですよ!! 過去はもうこの瞬間に葬り去られているんですよ。そのことに気付くべき時が来ているんです。そのために神様はわたしを遣わされたのです!!」
 うっ、何だか頭のおかしな人がいるけれど大丈夫なのだろうか、と多分普通の人たちは心配してくれることだろう。そして、なぜか通報されてお巡りさんがやってきて「どうしたの? 大丈夫?」と心配してくれる。そうしたらもう行き先は決まっているようなもので、かかりつけの精神科の主治医のところへ連絡が入ることだろうと思う。「星さん、どうされました? 調子が悪いんですか?」と主治医の先生は心配してくれる。わたしは「自分が今ここにこうしていることが分からなくなってしまって、だから神様に遣わされていると思ったんです。何もおかしなことは言っていませんよ」と必死に説明することだろう。と、主治医のドクターは「星さん、調子が悪そうだから入院した方がいいと思うのですが、どうですか?」と訊いてくる。そこから先はどうなるのか、それはわたしには分からない。が、そうなってしまうと街までヨガを習いに行けなくなる。ヨガの道場にはしっかりと予約が入れてあるのだ。それに残された母のことも心配だ。つまり、迷惑がかかってしまう。
 と書きましたけれどこれはわたしの空想というか妄想で実際には叫んでもいなければ、病院へと連れていかれたわけでもございません。が、それくらいこの時間の感覚が分からなくなる不調というのは生々しい分からなさだったりします。そう、世界が揺らぎ出すんだ。急に不穏な感じではないものの、何か足下がグラグラし始める。世界がそう、不気味な感じになってきて、その世界でわたしは一人取り残されている。今までやってきたのか、やってきたと思ったのは嘘だったのかと疑わしくなってきて分からなくなってくる。そうこうしている間にもひたすら眼前の景色は鮮明にどこまでも意味ありげに鮮明に迫ってくる。これは何なのか? 一体何なのだろう? なんでこんな風にわたしは感じてしまうのだろう? それは謎に包まれていて自分でも分からない。
 とぐだぐだと今回は結構真面目に書いておりましたら持ち直してきた模様。持ち直せてきた模様。良かった、良かった。やっぱり不調はつらいもんね。と言いつつこれは不調のレベルとしてはまだまだ軽度で不調日記を書くまでもなかったのでは、という疑いが少々残る。でも、書いちゃったもんね。書いたもん勝ちなんだから。勝ったって一体何に勝ったことやら自分でもよく分からないけれど、書いたもん勝ちということでいいといたしましょう。
 ではでは、今日もぐだぐだ書けました。ここまで読んでくれてありがとー(ございます)。やっぱりわたしには冒険とか山歩きは向いていない、のかもしれないと思いつつ。

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