ぐだぐだ不調日記第23弾「勇者星、ラスボスと戦わず敵前逃亡?」

ぐだぐだ不調日記
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 どうもー、星です。
 また軽薄な感じで始まりました最終レースももう終盤。いかにしてホシエモン(星エモン)が栄冠の座を手にするか。ここ一番にかかっているわけであります。が、ホシエモン。ここで突如雷に打たれた~!! が、ホシエモン、恍惚としていてまさにエクスタシーに到達したかのような顔をしております。ホシエモン、大丈夫なのか。雷に打たれて、それでも大丈夫なのか。騎手は幸いにも落雷を受ける前に落馬しておりました。
 ってその騎手の方を心配しろよ、実況。と、競馬の実況中継風で始まった星のぐだぐだ不調日記。何を言いたいのか。お察しが早い方にはもうお分かりだろうと思う。何と星が雷に打たれたのだ。って本当の雷ではない。本当のそれではなくて、ポルノという雷に。
 わたしが思うに、ポルノは雷だと思う。雷に打たれたら普通は即死すると思うけれど、快感の雷に打たれたとしたらどうだろう。その時、人は(特に男?)恍惚となりまさにエクスタシーを迎えて絶頂に至る。が、それからが始末が悪い。その恍惚を得るためにわざわざ高い山へと登って、しかも貴金属をジャラジャラと付けていたために金属アレルギーにもなって、とそんなことはいいとして、山から滑落してどうしようもないほどのどん底へと叩き落とされるのだ。だったら雷が多い山になんか登らなければいいのに。貴金属なんか身に付けなければいいのに。賢明な人はそう思うことだろう。でも、この雷の一撃。この快感の一撃に打たれたい。打たれたくなってついついやってしまうのだ。これこそ、人間のさが。人間の定め。などと悠長なことは言っていられない。この雷の悪いところは、この電撃を浴びると多少の電気では快感が得られなくなること。ちょっとやそっとのことではこの快感に及ばないのだ。みんな、この雷の一撃に比べるとかすんでしまう。色あせて大したことのないように感じてしまう。別のたとえを持ち出すならば、普段質素な食事をしてそれに幸せを感じることができていたのに、突然、超豪華ディナーが雷か何かのように用意されて、もういつもの粗末な食事では満足できなくなるような、そんな感じだと言ったらいいだろうか。
 わたしは最近、平安で平和で心穏やかな日々をそれなりに過ごせていた。しかし、それをぶち壊しにしてしまった。長時間のパソコンとその時に見たポルノによって。
 抗不安薬、睡眠導入薬、コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、チョコレート、砂糖、動物性の食品。急に何を言い出すのかと思ったかもしれない。これはわたしがやめたもの。今までやめられないでいたのだけれどやめたものの一覧。特に思い返すと、この中でも抗不安薬と睡眠導入薬とコーヒーについてはやめるのがしんどくて大変だった。体がもうそれなしではいられないようになっていて、その物質が体に入ってこないとイライラしたり、ソワソワしたり、落ち着かなくなったり、果ては精神的な不調になったりと不具合が生じて大変だった。だから、少しずつゆるやかに減らしていった(薬については精神科の主治医と相談しながら減薬していって中止にまでたどり着いた)。
 薬、コーヒー。両者ともなかなかの強者だった。やめるのが本当にきつくて猛者だった。が、それ以上にやめるのが難しいもの。それがポルノだとわたしは確信している。
 最後の最後に難攻不落のポルノが残った。最後にポルノなのかよ。よりにもよってポルノなのかよ。一番相手にしたくない奴じゃんかよ。今までのが中ボスだとすると、今度のはラスボスだ。ラストの、最後のボスだ。
 勇者星はどう戦うのか。ラスボスのポルノを前にどのような作戦でいくのか。
 ラスボスのポルノは次々と強力なお色気誘惑攻撃をかましてくる。「そんな固いこと言ってないでこれを見なよ。気持ちよくなれるよ。頭の中のドーパミンがドバドバ出るよ」「人生短いんだからそんな禁欲的に生きたって仕方がないよ。今、この快楽に身を委ねること。それが一番気持ちが良くて幸せなことなんだから観念しなさい」「あなたがどんなに抵抗してもあなたの下半身は正直なのよ。やせ我慢するだけしょうがないんじゃないの?」。
 うっ。と勇者星、一瞬ひるむ。
 このままラスボスの虜となってしまうのか。どうなる、勇者星。人類の未来はあなたにかかっている。頑張れ、勇者星。負けるな、勇者星。つづく。
 というわけでつづいて今にあるわけだけれど、今のところラスボスに完全に翻弄されていて、好き放題にやられまくっている。そんな状況だったりする。このポルノのお色気パワーはかなりくせ者で、大抵の男がそれに呑まれてしまう。勇者星にできること。それはひたすら防御し続けること、ではなくて逃げてトンズラすることだ。ラスボスを倒さなければならないのにどうして逃げることが勝利を意味するのか。それは日本にしろ、世界にしろ強大なポルノ産業に打撃を与えて壊滅させることなんてわたしにはできないからだ。だとしたら、一番手っ取り早く確実にラスボスの影響を受けずに平安を手に入れるためには逃げて、少なくとも視界にポルノが入らないようにする必要がある。
 ラスボスを倒さなければ世界に平和が訪れないことはたしか。でも、何も世界に平和をもたらさなくても自分がまず平和になることこそが大事なのだ。まぁ、自己中な奴なのかもしれない。となれば、勇者星がいかにしてラスボスから逃げるかが重要になってくる。
 逃げ方。ラスボスの力の及ばない範囲へと逃げるにはどうしたらいいのか。そうだな。一番手っ取り早いのがこの○ラゴンクエストならぬ星さんクエストのゲームの電源を切って強制終了させることかな。と言っても何もわたしが死ぬとかそういう話ではなくて、パソコンの電源を切る。そして、アダルトサイトへは、ポルノへは近付かないようにする。ゲームさえ始めなければ何もラスボスだって倒す必要はない。というか、そもそもラスボスのポルノはアダルトサイトやアダルトDVDの中でしか生きることができないのだから。そこから外へとやってくることは基本、できないのだ。だから、わたし自身がゲームそのものをやらないようにして、つまりポルノを見ないようにして接触を断てばいい。ただそれだけ。それだけのこと。そして、本当の意味での星さんクエストであるこの人生を精一杯、目一杯生きること。このことに尽きる。
 この文章をこうして書いていたら、わたしの内側からこんな声が聞こえてきた。「まだくすぶっていたいのか?」と。たしかにそうだ。映像の中の女性に情欲を燃やしている。それはくすぶっていることだ。本当の現実の生身の女性はこんなポルノごときとは比べ物にならないくらいの満足感をわたしにもたらしてくれるはずだ。何百倍も、いや何千倍、何万倍かもしれない。いやいや、数値化なんてできないくらいの満足感であるはずだ。本当の満足感、幸福感を追求していくのであれば、こんな映像だけの快感なんてたかが知れている。
 本当の本物の女性はいつも微笑んでいない。機嫌が悪い時には怒っているし、嬉しい時は嬉しいし、悲しい時は悲しい。そんな生身の女性と付き合わずにただそうした女性から性的な要素だけを抽出して誇大妄想的に理想化したものをまるで本物の女性であるかのようにお金を払ってわたしは消費してきた。でも、それって現実を生きているのだろうか。都合のいい作られた女性像に欺かれているだけではないのか。本当の女性はいつも女神様なんかじゃない。そう考えてきたら、わたしははっとした。
 ポルノを見ると調子が悪くなる。平安が遠ざかっていく。だから、やめたい。けれど、それだけではなくてポルノでは本当の満足が得られない。本当の生身の女性との直のふれ合いがない。本当の意味で人生を生きていない。だから、その理由からもポルノをやめたい。
 ホシエモン、仮想現実を卒業できるか。ラスボスと戦うこと以前にゲームの電源を入れない勇気を持つことができるか。今までこの不調日記でぐだぐだ、ぐだぐだポルノを見て調子が悪くなっての~と書き続けてきたけれど、ここに来て新たな段階へと行けそうだ。
 ってそんなこと言ってもまた誘惑に負けて明日にでも見てるんじゃないの? 戦え。じゃなくてゲーム自体をやらないようにするんだ、勇者星。星の挑戦はまだ始まったばかり。いやはや、どうなるんでしょう? 乞うご期待であります。

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