今日はお寿司を母からご馳走になった。というのも、わたしが誕生日の時にお寿司屋さんまで台風の翌日ということもあり、タクシーがつかまらず行けなかったのだ(だから、その時は近所の天ぷら屋さんにした)。日を改めてお寿司をご馳走させてという母の好意にしっかりと甘えたわたしはおいしいお寿司を堪能して、今家に着いてこの文章を書いている。で、これから書きたいのは、その出掛けている時にぼんやりと考えていたことで、それは自分を飾るアクセサリーについてなのだ。
男性の中には女性をアクセサリーのように扱う人たちがいる。彼らにとって女性というのは自分を飾る装飾品のようなもので、きれいな奥さんとか彼女がいれば自分が引き立つというように考えているらしいのだ。あくまでも自分を引き立たせるための小道具的な役割をパートナーに持たせていて、だから、その連れの女性には美しくあることをどこまでも要求する。で、女性もお金さえあればそれでいいという現金な人もいるから、そういう高級志向とマッチするらしいのだ。
高級ブランドで身を包み、外車に乗る。そして、連れの美しい女の人。うむ、星はそういう価値観ではないんだな。
まず、高級ブランド。興味がございません。そんな金があるんだったらわたしは本を買います。自分の身を飾りたてても中身がなかったら張りぼてじゃないかって思うんだ。それに高級なものなんか身に付けなくたって、肉体が美しく内面が充実していれば、それこそどんな宝石やブランドの洋服にも勝るだろうし、どんなボロを着ていようともその気品のようなものに人々は圧倒されるはず。そして、外車。というか、星さんは車の運転免許を持っておりません。そして、今後取るつもりも一切ございません。星はねぇ、免許取る前から確信しているんだけれど、絶対事故を起こすんだ。そんな人間が車の免許を取るとかやめた方がいいでしょう。それは自分のためでもあり、みんなのため、社会のためでもあるんだ。星は、絶対車の免許だけは取らない方がいい。今飲んでる精神科の薬だって、車の運転とかはやめるようにっていうことなんだ。で、で、それでも運転? いやはや、地獄が待ってるよ、きっと。星が運転したら血の海が待ってるよ。やば。
最後の美しい女の人。おそらくその人は物欲が強くて上昇志向で高級志向で金がかかる人だろう。そんな人を養うだけの経済力が星にはございません。
てなわけで、わたしとはほぼ無縁の世界の出来事って感じだ。
わたしの価値観はそういう価値観ではない。お金がなくてもいい。それでも星さん、あなたと一緒にいたいんです、と嬉しいことを言ってくれるような女性がわたしのタイプの女性なのだ。少なくとも金だけがその男の魅力だとしたら、もっとお金のある人がその女性の前に現れれば躊躇することなくその男性を捨てることだろう。その男性に求めているもの、要求するもの。それが失われたらその男性はふられてしまうのだ。だから、もしわたしと一緒にやっていきたいと思ってくれる女性がいたとしても、わたしが何らかの出来事をきっかけとして人格が急変したりすれば、やっぱりふられてしまうことだろう。でも、わたしの、わたしという人格を好きになってくれる人がわたしの理想の人であり、タイプなのかもしれないなぁって思う。もちろんわたしにだってルックス的にこういう感じがいいなぁっていうのはあるんだけれど、その前にわたしを気に入ってくれなければ、わたしの人柄を好いてくれなければ嫌なのだ。
たくさんのお金を出して買われるアクセサリーのような女性はそもそもわたしになど興味を示さない。お金はないし、不動産だって広大な敷地があるわけでもない。わたしと一緒になることは勇気がいることだろう。だって仕事してないしね。将来性はほぼゼロ。お料理はしますけれど、それだってプロ級に上手なわけでもなければたしなむ程度のものでしかない。でもね、でも、そこまで困難でありながらも「星さんでなければダメなの」なんて言ってくれる人が現れないもんかねぇ。って高望みしすぎなのかねぇ。
でも、妥協するなんて言うのは相手に失礼だけれど、高望みしなければ一人くらい星のこと気に入ってくれる人いるんじゃないかって思ってるんだ。だって未婚女性は何百万人レベルでいるだろうから。その中で、その中でたった一人気の合う人を見つければいい。そう考えるとそこまで難しいミッションではないような気もしてくる。それだけ女の人がいれば一人くらい自分のことを気に入ってくれる人いるだろうと思う。
でもね、ここまで書いてきてこんなことを言うのも何だけれど、シングルでもいいような気もするんだ。まぁ、今は母と楽しくやれているから寂しくないのかもしれない。だから、母が亡くなったらきっと寂しくなってしまうだろうな。まぁ、シングルという道もある。女友達はいてもシングルとかね。生き方はいろいろですから。だから、そうなっても健康状態を悪化させないように、今のうちに料理の腕を磨いておこうかな。毎日おいしい手作り料理のシングルライフ。それもいいかもな。
わたしには高級なアクセサリーは必要ない。そんなもの身に付けてどうなる?、てな感じだ。それよりも使いやすくて実用的で心が落ち着くようなそんなものを手にしていけたらなぁって思う。虚勢を張って自分を強く見せる必要なんてそもそもないし、そんなことしても空しいだけ。それよりも自分に必要な物をしなやかに軽やかに身にまとう、でいいんじゃないですか。わたしはそれでいいと思ってるよ。
わたしの右手の1200円の指輪。値段じゃない。高級かどうかじゃない。その指輪に小さな文字で刻まれている英文の主の祈りがそのことを雄弁に物語っているかのように思えてならない。
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。