ぐだぐだ不調日記第11弾「朽ち果てていく体」

ぐだぐだ不調日記
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 体が錆び付いていく。血管が老化していき、まるで古い水道管のように色は変わって、わたしはもうじき死ぬことだろう。
 って縁起でもないことは言わない方がいいのは分かっている。重々承知だ。言葉には言霊の力があって、言ったり書いたりしたことは実現することが多い。何も錆び付いて死ぬことはわたしの願望ではないのだ。じゃあ、何でそんな縁起でもないことを言うんだ? そう思うからだ。そう感じるからだ。
 クイズ。わたしが一番若いのはい~つだ? もうお分かりだよね。今だ。今が一番若いのだ。刻一刻とわたしは時を重ねている。言うならば、体は酸化していき、どんなにアンチエイジングしようとも時の流れに逆らうことはできない。そんなこと言われるまでもなく分かっているし、言われたくもない。
 わたしが調子が悪くなると、両手の甲の浮き出た青い血管ばかりをそれは丹念に眺めてばかりいるんだ。思考は停止して、ただただこわくなる。今日は、こわくなるまでは行ってなくてその手前くらいで止まっていたんだけど、こわいんだ。何が、って。自分が一秒、一秒ごとに朽ち果てていくのがたまらなくこわいんだ。って、ちと病的ですな。客観的に病的ですな、と言っていられるうちはまだいい。それがマジでこわくなり始めると、この生きているただそれだけがまるで拷問か何かのように感じられるんだ。
 人間、朽ちていくのは宿命なんだからとしたり顔で調子がいい時は言いたくなる。でも、この渦中にいる時には、どうにかしてほしいと切ない祈りを捧げるしかないんだ。
 毎度恒例のぐだぐだ不調日記も今日は真面目モードに突入ってか。星さんらしくないよ。星の真骨頂は自らの不調を笑いのタネにすることじゃなかったの? まぁ、そう言いなさんな。この不調日記がたまには真面目でもいいじゃない。そうじゃなかったら、ぐだぐだ不調日記はぐだぐだおふざけ日記になっちゃうよ。それはいっか~ん、てなわけで真面目に執筆してきた星だけれど、ここで何かこの場を和ませることを書いてみようか。と言いつつもまたもや真面目になりそうな予感? 今日は真面目で行くと決めたんザマス。キャラが崩壊しながらも真面目路線で行くのだ。
 書くことがもうない。じゃ、今日はこのへんで。ってそれでいいんかい。まだ1000文字くらいしか書いてないぞ。星の不調日記は2000文字は書いて、読者の皆様を楽しませないと。
 それって自分に「べき思考」を適用していやしません? ~すべき、~すべき、ってひたすらバキバキじゃなくて、べきべきで自分の首をしめるやつだ。星さんね、認知療法の「認知の歪み」、たくさんあてはまると思うんだよね。まさに歪みのオンパレードで、歪みの総合デパート。だからぁ、それを直すべきなんじゃないの? ってまた「べき」を使っとる~~。星さん、べき禁止ね。べき使ったら罰金2000円ね。そうだな、やっぱり「べき」を使うべきではないな。うっ。2000円。べきを使うべきではない、とまたもやべきを使っとる~~。筋金入りのべき男ね、星っていう奴は。おおおお、おおおお。ぐだぐだしてきました。これこそぐだぐだ不調日記らしさが発揮されてきましたぞ。
 武具馬具武具馬具三武具馬具合わせて武具馬具六武具馬具。
 こ、これはあのアナウンサー志望者や演劇やる人必須のういろう売りの一節ではないか。
 とここで重要なことに気付いた。冒頭で錆び付いて死ぬんじゃないかって書いたけど、どんなに最悪な事態になっても死ぬだけなんだよね。こ、これはアニメ「カウボーイビバップ」の何話か忘れたけれど、名台詞なんだよな。どんなに最悪の事態になっても死ぬだけ。それに死んだらわたしは天国へ行くと信じているから、苦しい思いをしなければまぁ仕方ないんじゃないのてな感じだ。
 でも、わたしは死にたくないな。まだまだやりたいことがあるし、おなごの肌だって存分に堪能したいんだ。
 とここで母が執筆中のわたしに話しかけてきた。奈良県の遊説中に銃撃を受けた安倍元首相が亡くなったそうだ。
 そのニュースを聞いて、わたしは刻一刻と錆び付いているように感じているけれど、死ぬほどの致命傷ではないな、と冷静に分析する。それに錆び付いてしまったらそれはそれで仕方がないじゃない。その結果、死ぬことになってもわたしは洗礼を受けているから天国は約束されているし、その確信は揺らぐことがない。いわば、天国っていうのは反則技だなって改めて思うわけだな。
 朽ち果てていく。わたしはどんどん朽ち果てていく。ビタミンCを大量に摂っていようがどうだろうが、朽ちていく。でも、ここで開き直るんだ。朽ち果てていくのなら、どんどん朽ちていくがいい。錆び付いていくのならどんどん錆び付いていくがいい。わたしは血管年齢を若返らせるために最善は尽くすけれど、それでも朽ち果てていくのなら朽ちていけばいいさ。それがわたしに与えられた分なんだから。それが人間というものなんだから。そもそも、朽ちていく運命にあるのが人間だとしたら、それは避けられないことだよ。朽ちていかない人間なんて、それは人間じゃない。化け物だ。
 と、腰が痛くなってきた。最近、座っている時間が長めになると痛くなり出すんだ。にぶい痛み。でも、これが生きてるってことなのかもな。腰が痛くなってくる。血管が、わたしの体が刻一刻と古くなっていく。それが生きているってことなんだ。自分で自分を納得させようと、必死で自分自身に説得を試みている。朽ちていく。それが生きてるってことだろ。
 朽ちて死ぬことだろう、と言いながらもおそらくわたしはあと少なくとも40年くらいは生きることだろう。そして、ようやく朽ちて死ねる。老人になり、朽ちて死んでいくのだ。もしかしたらだけど、朽ちていきながらも普通の人よりもゆっくりとしたペースで老化が進んでいきそうな、そんな気配もする。
 というか、この朽ちて死ぬという不調。いわば不安(あるいは妄想?)はわたしに何を教えようとしているのだろう? 教えてくれようとしているのだろうか。自分の体を大事にしなよ、っていう警告なのかな。それももしかしたらだけど神様からね。
 実は今日も不調の原因はおそらくパソコン絡み。神様がわたしに文明の利器に頼りすぎないように、って戒めてくれてるのかもな。わたしのこのパソコン起因性の不調、解決するにはパソコンをやらなければいい。ただそれだけのことだったりする。パソコンから離れよう。やっても短時間にしておこう。そうしたら、言うまでもなく不調はやってこないよね。え? それじゃあ困る? ぐだぐだ不調日記が読めなくなるから困るって? そうなったらそうなったで「うきうき快調日記」でも書きますから乞うご期待ってか? でもうきうき快調日記は幸せオーラ出まくってるだろうから、読んでて楽しくないかもな。って要らん心配はそれくらいにして、ま、なるようになるさでシメと行きたい。
 長文読んでくださりありがとうございました。今日もぐだぐだな星さんは不調日記を書いてかなり持ち直しましたとさ。めでたし、めでたし。

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