人間は何かを一ヶ月続ける頃にはそれが習慣となっている。そんなことをたしか脳科学の本か何かで読んだような気がする。だから、何かを続けたいと思ったら、最初の一ヶ月踏ん張るのだ。それを達成できるかどうか。それにかかっている。
そんなわけでわたしもヨガを始めて今日でちょうど一ヶ月。このひと月の間にヨガをお休みした日が2日か、3日くらいはあったかと思うけれど、それ以外は来る日も来る日も地道にコツコツとヨガをやり続けてきた。
でも、この一ヶ月を振り返ってみて、そんなに大変だとは感じなかった。なぜかと言うと、ヨガをやるとすこぶる調子が良くなるからだ。アーユルヴェーダもわたしの調子を底上げしてくれたけれど、それと同じかそれ以上にヨガはわたしの調子を整えていい方向へと持って行ってくれた。
どう調子が良くなるかというと、何か体と心が浄化されるような感じで、ヨガをやるととてもスッキリ爽やかな気分になるのだ。わたしは精神疾患がある人間だからしょっちゅう気持ちがちょっとしたことで沈んだり、イラついたり、気分が悪くなる。でも、ヨガをやるとその下がった気持ち、乱れた気持ちがスーっと不思議なくらいに水平になるのだ。おそらくヨガが体を動かしながらも、呼吸を重視して絶えず新鮮な空気を体に取り入れるからだろうと思う。浅く短くなった調子があまり良くない時の呼吸が、ヨガで意識的に呼吸を深く長くすることによって修正されていく。
ヨガ3日目のときにもたしか書いたと思うけれど、わたしは呼吸というものをナメていた。たかが呼吸だろ、程度の認識でいたのである。けれど、ヨガをやるようになってから、精神状態と呼吸というのは密接につながって連動していることに気付いた。深く長い呼吸をしながら怒ったり、悲しんだりするなんてことは人間にはできない(例外的にできる人もいるかもしれないけれど、そういう人は例外だ)。呼吸とは人間に不可欠な行為だ。今までのわたしは呼吸に意識をまったく向けてさえいなかった。でも、呼吸に少しだけでも意識を向けて注意してみると、大抵不調な時には呼吸がしっかりできていないことが多い。深く長くはなっていないことが多いのだ。息をする。呼吸する。この当たり前のことの大切さに気付けたことはヨガをはじめて得た大きな収穫だ。
ヨガをやったことがない人にはここまでの話はおそらくピンとはこないだろう。そんな人のためにヨガについて簡単に語りたいと思う。ヨガをする、とかヨガをやるって言うけれど、どんなことをするかと言うと、一言で言うと少々雑かもしれないけれどこんな感じだ。
絶えず呼吸しながら体を動かしてポーズをとっていく。
少しざっくりしすぎたかも、と懸念が少し感じられるものの具体的にヨガってどんなことするの?、って聞かれたらこんな感じになるかと思う。深い鼻呼吸をしながら体を動かしていろいろなポーズをとっていく。やっていることはとてもシンプルでこれ以上簡単に説明することはできないんじゃないかな。そして、ヨガは動きと呼吸を連動させていく。息を吸いながら手を上げて、吐きながら手を下ろすみたいな感じ。動かすスピードはとてもゆっくりで、じっくりじわじわ動かすみたいな感じ。絶えず呼吸しているから、体内の細胞が活性化していくような感じもする。いっぱい新鮮な空気を吸いながら、ゆっくりと体を動かして、体内に酸素を取り込んでいく。
まだヨガを始めてから一ヶ月だけれど、いくつかわたしに変化が起こった。
①体にほどよい筋肉がついてきた。
②体がしなやかになってきた。
③体が美しくなり均整もとれてきた。
④姿勢が良くなってきた。
⑤毎日の生活動作が楽にできるようになってきた。
⑥メンタルが落ち着いて安定してきた。
⑦明るくなってきたらしい(母談)。
⑧自分の体と心の変化に敏感になってきた。センサーがよくはたらくようになってきた。不調に気付くのが早くなってきた。
⑨気持ちに余裕が生まれてきた。
⑩疲れにくくなってきた。
⑪無理をすることが減ってきた。
何と11個ものいい変化が!! インドで培われてきた数千年の伝統の結晶であるヨガの底力をわたしはひしひしと感じる。ある。何かヨガにはある。秘められた何かが。人間の生命力を賦活させる何か目に見えない力が。ヨガの一つひとつのポーズに数え切れないほど無数のインド人たちの経験が凝縮されている。経験も長い歴史によってここまで積み上げられるとすさまじい力を発揮する。考えてみれば、昨日今日できたものじゃないんだ、ヨガは。長年多くの人たちが試行錯誤しながら、「このポーズがいいよ」「やっぱりこっちの方がいい」「いや、これが一番」とひたすら磨き上げてきたものがヨガなんだと思う。だから、そのまるではちみつのように栄養が凝縮されているヨガにはすさまじい力があるのだろう。
それにしても「三日月のポーズ」と「三角のポーズ」、本当にきつー、と思いながらもヨガを続けているわたしなのである。ヨガを始めたこと。これは大きな前進であると思う。わたしの体調も上向きになりつつある。この調子で2ヶ月、3ヶ月と続けていきたい。そして、最終的にはヨガの人、とまでいかなくても、しなやかで明朗快活な人になれたらいいなと思っている。いや、もっと行って、幸福な人になりたい。心も体もしなやかに、わたしらしくわたしの人生を生きることができている。そんな人になれたらいいな。
それにしても三日月と三角はくせ者ですな。きつー。

変な人。
普通ではないと思う。
わたしが思っていることを言うとみんなひく。
そして、目の前にシャッターを下ろされて、
まさに閉店ガラガラ~。
わたしは気が付くと蚊帳の外。
なぜなら、今、大人気の
カヤノソトボーイズの2期生の瞑想担当だから。
最近、瞑想してないけど。でも、瞑想担当なんで。
そう、なんか浮いてるの。
この世界、日本という社会から。
わたしは何だかんだ生きづらい人生を送ってきた。
「もっと苦しくてつらい人はいっぱいいる。
お前のは大したことないだろ」、と言うやついるけれど、
苦しさ、大変さ、生きづらさはその人が感じていること。
その人の苦しさを分かっているのはその人だけ。
気が付いたら職歴ゼロ、社会経験ゼロの立派なメンヘラのおじさん。
わたしはしゃべんないほうがいいと思う。
しゃべるとその見た目にあまりにもギャップがありすぎるから。
わたしが自分のことを語れば語るほど、
女の人はがっかりします。失望さえします。
でも、いいじゃないの。
普通じゃないのがわたしなんだから。
わたしは風になりたい。
風になってただ吹いていたい。
【属性】
男。大学中退。吃音。統合失調症。精神障害者。希死念慮あり。現実感の喪失。無職。プロテスタントのクリスチャン。ヨギー。スターシード。英検3級。茶髪。HSPとASDの可能性あり。細身筋肉質。
