あっちゃ~、寝坊した。朝の5時に目覚まし時計をセットしたものの、何だかどうしようもなく眠くてそのまま二度寝してしまい、さらに三度寝、四度寝(したかな?)と度重なって、気が付いたときにはもう7時。普通の人は7時くらいに起きるものだけれど、星さんにとってはもう遅いのだ。こうなると、お風呂に入ってる時間がない。朝食前の朝散歩をしているだけの時間もない。慌ただしい一日の始まりなのである。
いつもよりも2時間遅れで始動した2022年3月9日水曜日。で、結局朝のお風呂と朝食前の散歩ができずじまいで、少しねぎのお味噌汁を簡単に作って、母と慎ましい朝食を囲んだのだった。
それからもう時刻は午前9時30分になっていた。やはり、朝散歩はしたいので、いつもよりもやはり2時間ほど遅れて家を出た。
歩きながらあてどもなくいろいろなことを考える星。鳥が歩いていたり、飛んでいる。桜(かな? いや、梅?))が咲いている。タンポポがまだ花は咲いていないけれど、緑の草の部分が生え出してきている。
と、突然、自分はアイドルじゃないんだから万人受けする必要はないんだ、という謎の箴言(?)が頭に突然浮かんできて、我ながらちょっと吹き出した星であった。
考えてみれば、わたしは桜も梅も草花も鳥も、これらについてほとんど何も知らない。
桜。たしかに毎年見てきた。毎年桜の花を見てきれいだなとは思うし、思ってきた。道ばたの草についても名前すら知らず、ただただ通り過ぎてきた。鳥も知っているのはスズメとカラスくらい。38年も生きているのに、今までこれらのものを通過してきたことが何だかやるせないというか、寂しいというか。何にも知らないなと自分の知らなさ加減をつきつけられたようで、あぁ、知りたいと思った。
まずは桜からだ。桜の基礎知識がつかめるような、そんな本があったらぜひとも読んでみたい。そして、それが一段落したら、鳥に草花だ。
こうして日常にある、ありふれたものについて知ろうとすることってすごくいいことなんじゃないかって思う。今までこれらの自然(と言ったらいいのかな?)に無関心で無頓着だったわたしだけれど、これからはこれらに関心を注いでいけたらと思うのだ。もちろん、研究者になりたいとか、いわゆるプロになる、という高い目標はこの際掲げないようにしよう。たとえるなら、お菓子づくりに興味を持ったら、まずは実際に作ってみること。そして、やっていくなかでプロのパティシエになりたくなったらそれを目指せばいいだけのことなのだ。
わたしって結構凝り性だから、何かをはじめると熱くなっちゃう。それも、プロを目指したくなる。で、その道の険しさを知って中級者の壁にぶつかって力尽きて折れる、の繰り返し。でも、まぁ、そういう感じでもいいんじゃないかな。
まずは第一歩を踏み出すこと。知らなかった新しい世界へと本を通して飛び込んでいくこと。これだったら、1000円とか2000円くらいあればできるし、まぁ、費用的にもそう痛くはない。
わたしの知らない世界は本当に広い。そのうちわたしが一生のうちで関わることができるのはほんの一部なんだろうけれど、そのわずかなものであっても豊かな実りが得られるんじゃないかって期待している。
今までわたしは、キリスト教神学とか、聖書とか、ヘブライ語とか、チャレンジしてきたし、最近ではアーユルヴェーダなどもやりたいことの一つにり、わたしなりに幅が広がってきている。これから、桜とか草花とか鳥について知っていけば、またわたしは変わっていくことだろう。そして、またわたしのオリジナリティーというか、わたしらしさが形作られていく。わたしはわたしがやったことと、やらなかったことによって作られていて、その割合がまったく同じ人、というのはこの世にわたししかいない。まさに、これがわたしの個性なのである。
というわけで、まずは桜について知りたい。知っているようで知らないことを知る。こういう勉強ってワクワクするね。
♪♪ナンバー1にならなくてもいい。もともと特別なオンリー1。♪♪(by SMAP)
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。