祖母の転院で四苦八苦

いろいろエッセイ
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 祖母について書きたい。
 8月の段階で余命一ヶ月と医者から宣告された祖母だったが、それからもう11月になるというのにまだ健在である。要するに医者の余命宣告がいい意味で外れたわけだ。
 この数ヶ月、いろいろなことがあった。余命いくばくもない祖母のために京都の美味しいお豆腐を取り寄せたことは、このブログにも以前書いたと思う。そんなこんなで祖母と二人暮らしをしていたわたしだったが、祖母が高熱を出して突如入院。それから祖母はまだ入院していて、今、わたしは母との二人暮らしの生活を送っている。
 で、動きがあった。祖母が何でも退院するらしいのだ。祖母が入院している病院は急性期病院なので、病状が回復したら退院しなければならない。だから、その退院後の行き先を必死でわたしと母で準備している。そんな状態なのである。
 一番祖母にとってベストな選択肢は、帰宅して誰かに生活の面倒をみてもらいながら、週一くらいの頻度で輸血をしに入院していた病院の外来へ行くこと。これが一番、祖母にとって長く生きる上でベストな選択肢。けれど、これができない。わたしと母ではとても祖母の介護はできない。何しろ自分が生活するだけでも精一杯なのだ。祖母のために三度三度のごはんを作ってあげて、身の回りの世話もして、買い物も行って、洗濯もして、そして長時間かかる通院に付き添うことなどがわたしたちにできるわけがなく、この選択肢はあきらめたのだった。
 自宅でみられない。となったら、施設とか病院しか選択肢はなくなってくる。で、どうしたものかと病院のワーカーと相談しながら検討しているところなのだ。輸血ができ、かつ金銭的に可能なところを探すと候補は指を折るほどしかなく、その少ない中から決めざるをえないのが現実なのである。候補に挙がったところは、何だかんだで月20万円くらいかかる。なかなか金食い虫ですな~と冗談を言わなければやっていられないほど、この金額はわたしたちにとってシビアだ。20万円から祖母の毎月の年金を差し引くと14万円。それを何とかしなければならないのだ。偉そうなことばかり言ってビタ一文すら出さない弟は論外として、親戚にも頼れそうな人はいない。親戚の人はまた彼らとしてやっていくのが大変な様子で、毎月いくらお願いします、とは言えそうもない。それでどうなったか。わたしと母で不足分を払うことに決まりました。とりあえず、祖父母の貯金を切り崩して、そしてそれが尽きそうになったら、わたしと母が出動てな具合。
 これだけやっているのにおそらくあの祖母のことだから、わたしたちが決めた病院に入るにあたって不平不満や文句を言うことだろう。でも、それならそれでいいじゃない、とわたしたち親子は開き直ることにした。きっとじゃなくて、もうすでに神様はわたしたちのことを見ていてくださっている。だから、きっと神様は報いてくださるだろうし、悪いようにはなさらないんじゃないか。そんな風に思っている。ま、何とかなるさ。
 祖母があとどれくらい生きるかは神のみぞ知ることだ。神に祈り求めながら、今できる最善のこと、つまりベストを尽くしていきたい。祖母が転院してこれから新しい暮らしが始まるかどうか、というところ。

神様、わたしたち家族に豊かな祝福を与えてください。主イエスのみ名によって祈ります。アーメン。

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