家の近くにお地蔵様がある。目立たない場所にあるんだ。ある時、なぜかは分からないけれど、足を止めてお地蔵様に手を合わせたくなった。すると、お地蔵様の足下に小銭が20枚くらい置いてある。わたしはお地蔵様ではなくて、その小銭に心動かされた。誰かが置いていった小銭には素朴で純粋な信仰が表現されていて、それがじわじわ、じわじわ胸に来るんだ。
と、そこに供えられていたお花が枯れていることに気付いた。誰も替える人がいないようで、いわば放置されている。と、なぜだろう。なぜかは分からないけれど、わたしがそのお花を供えればいいのではないかと思ったのだ。
次の瞬間、今度は女の子がいる風俗店のことが頭に浮かんだ。そこで遊ぶにはお金が必要で、一番安いコースでも1万円少しはする。さらに贅沢にガッツリ遊ぶなら数万円はかかってしまうのだ。それに引き換え、お地蔵様に供えるためのお花を買うのは数百円で済んでしまう。で、その瞬間、はっとした。風俗店で万単位のお金を使うよりも、お地蔵様にお花を供えて手を合わせている方がいいのではないか、と。その方が穏やかな平和があり、そのことによって高いレベルの満足感だったり幸福感が感じられると思ったのだ。
風俗店とお地蔵様を比べるなんて不謹慎極まりないことは分かっている。でも、わたしの中でどちらがいいか答えが出たようだ。お地蔵様にお花を供えても性的快楽や絶頂感はない。しかし、安らかな慰めがしっかりとある。
お花を買ってお供えしよう。嬉しい出費になりそうだ。

変な人。
普通ではないと思う。
わたしが思っていることを言うとみんなひく。
そして、目の前にシャッターを下ろされて、
まさに閉店ガラガラ~。
わたしは気が付くと蚊帳の外。
なぜなら、今、大人気の
カヤノソトボーイズの2期生の瞑想担当だから。
最近、瞑想してないけど。でも、瞑想担当なんで。
そう、なんか浮いてるの。
この世界、日本という社会から。
わたしは何だかんだ生きづらい人生を送ってきた。
「もっと苦しくてつらい人はいっぱいいる。
お前のは大したことないだろ」、と言うやついるけれど、
苦しさ、大変さ、生きづらさはその人が感じていること。
その人の苦しさを分かっているのはその人だけ。
気が付いたら職歴ゼロ、社会経験ゼロの立派なメンヘラのおじさん。
わたしはしゃべんないほうがいいと思う。
しゃべるとその見た目にあまりにもギャップがありすぎるから。
わたしが自分のことを語れば語るほど、
女の人はがっかりします。失望さえします。
でも、いいじゃないの。
普通じゃないのがわたしなんだから。
わたしは風になりたい。
風になってただ吹いていたい。
【属性】
男。大学中退。吃音。統合失調症。精神障害者。希死念慮あり。現実感の喪失。無職。プロテスタントのクリスチャン。ヨギー。スターシード。英検3級。茶髪。HSPとASDの可能性あり。細身筋肉質。
