少し前にわたしはSNSをすべてやめた。名残惜しい気もしたけれど、自分には必要ないなって思って。
ネットを見ているといろいろな情報が入ってくる。飛び込んでくると言ったほうが正しいだろうか。それがさらに顕著になったのがテレビで、あれは完全に受け身そのもの。
そして、ネットにしろ、テレビにしろ、他の人が何をやっていて、どんなことをしているかが分かってしまう。でも、果たしてそれが必要かどうかと言えばわたしには必要だとは思えない。
何が大切かと言えば、やはり自分の身の回りのことのはずで、それをおろそかにして世界平和だとか人類の繁栄などを語ってもどこかむなしい。
テレビとか新聞などで語られる人たちというのは、本当に各界のトップだ。多くの圧倒的多数の人たちは今日も平凡にそれなりに生きて暮らしている。それでいいのだと思う。みんながみんなトップランナーになってしまったら、誰がトップとして君臨できるのだろう? 普通の人たちに対して成功者なり強者は感謝した方がいい。普通の人たちが優れているとされている人たちを賞賛し尊敬してこそ、彼らはそのポジションにいることができるのだから。
ともかく、わたしたちは遠くのことやあまり関係のないことを知りすぎているのかもしれない。そして、そのあまり重要でないことに心をかき乱されている。それよりはいかに与えられている日々をていねいにしっかりと生きるかどうか。テレビを迂闊にも見てしまった後にそんなことを思った。
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。