昨日、祖母の葬儀の香典返しを送るためにデパートへ行ったことを書いたと思う。つまり人通りの多い、駅周辺へと出掛けたのである。そうすると必然的に若い女性も見かけるのは自然の成り行きだろう。
向こうからミニスカートをはいた女性が歩いてくる。わたしは気になって仕方がない。が、直視できない。まるで思春期の中学生男子みたいである。
なぜ、わたしがこんなにうぶになっているのか、と言えば、また数日前からポルノをやめているからだ。この効果はてきめんで、街を歩いている女性が前よりも素敵に見えるのだ。ポルノを見ている頃は街の女性に何も心を動かされなかった。ただ、その女性たちが平凡な女性であることの欠点ばかりが目についてしまい、どうしてこんなに魅力的な人がいないのだろう、と不満に思っていたくらいなのだ。
ミニスカートの女性を直視できないでいたら、彼女はずんずん歩いて通り過ぎてしまったけれど、この刺激に対する感度は自分でも素晴らしいと思う。これだったら彼女ができてお付き合いすることになり、大人の関係へと発展していっても大丈夫だと思う。それくらい感度がここ数日だけでも着実に上がってきている。
逆にポルノを見ているとどんな風になるのかと言えば、わたしの場合だと、メンタルが悪化してくさくさしてきて攻撃的になる。気持ちがどんよりしてしまう。心が晴れない。快活さがなくなる、などが起こってくる。つまり、精神状態がポルノを見ると悪化するのである。
もちろん生殖器の感度も落ちて興奮が持続しにくくなるし、何よりもポルノなしでは射精できなくなる。さらにはそのポルノもだんだんありきたりの普通のものでは興奮できなくなり、内容がエスカレートして過激なものへと移行していくのだ。わたしはパートナーがいないからまだそうなるかどうかは分からないのだけれど、ポルノを見続けているとEDなどの勃起障害へとも発展していくらしい。困ったことにポルノ以外のものでは射精できなくなってしまう。現実の女性で満足できない。これって困ったことだよ。
こういったポルノの影響について解説してあるのがゲーリー・ウィルソン『インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学』という本で、とても参考になる。もしあなたが最近、自分が見ているポルノが過激なものになってきていて困惑しているとか、勃起しなくて困っているとか、気持ちが闇の方向に行ってしまっているのであれば、この本を参考にしながらポルノをまずは1週間くらいやめてみることをおすすめしたい。これは何も男性だけの話ではなくて、女性の場合もポルノ(性的な内容の物語なども含む)によって問題が生じるらしいので、まぁやめるにこしたことはない。
とはいえ、なかなかこれが難しい。今の日本はポルノ社会と言ってもいいくらいでちょっとネットでHなワードを入れて検索すれば無尽蔵にアダルトコンテンツにアクセスできるからだ。かく言うわたしもふらりふらりとHな動画を見続けてきた(毎日ではないけれど)。でも、今度こそ卒業するのだ。これは最難関だな。今までお酒とか抗不安薬とか(これは主治医と相談しながらやってくださいね。)やめてきたわけだけれど、最後の難関だな。それも本当に険しい試練だよ。
これをやめた先にはきっと明るい未来が待っている。そうわたしは思っている。ポルノでなければ性的な興奮が得られないっていうのはやっぱりまずいと思うんだよ。生身の相手で満足できた方が断然いいよ。それから、過激な反社会的でさえあるようなポルノでなければ興奮できないっていうのも問題だと思うんだよ。さっきの本には体験談がたくさんのっていて、ポルノをやめたらこんなに人生が変わりました。毎日が素晴らしくなりました、っていう話がたくさん登場してくるんだ。わたし自身も振り返ってみれば、自殺未遂を繰り返していた頃は毎日ポルノで性欲処理をしていた。それも頻繁にしていて、回数自体もとても多かった。やっぱりポルノって闇なのかな。人間を闇の方向へと導いていくものなのかもしれない、ってわたしの体験からも思うよ。
だからミニスカートの女性にざわめき立つ。いや、ざわめき立てるなんて何て健全なんだろう。それは素晴らしいことだよ。ポルノをやめたら(まだ数日だけれど早速)、こうした純粋素朴な胸のときめきとか高鳴りとかが戻ってきたんだ。何だかとても幸せだよ。ミニスカートだけでもうテンションは上がりっぱなしだからね。日常的に全裸の超絶美少女のフルコースを平らげていたら、それも吐き気を催すほどに食べ続けていたら、街の女性のミニスカートでは気持ちが高まらないのは当然のことだ。これって昨日書いたわたしの「103円の幸福」という記事にも通じるところがあると思うな。幸せのハードルは低ければ低いほどいい。小さなもので満足できるならその方がいい。わたしは超絶美少女でなくても普通の女性で満足できそうだ。わたしの幸せのハードルは程良く下がってきている。
過激なAVではなくて、街の女性のミニスカートでドキドキできるのっていいよね。あ、思い出したらまた興奮してきた(って星さん、それ書く必要ある? 笑)。あなたもポルノをやめてミニスカートにドキドキしてときめく心を取り戻しませんか?
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。