おじさん

いろいろエッセイ
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 最近、わたしは料理教室へも通い始めた。とは言っても、○○クッキングスタジオのような教室ではなくて、公民館でやっている教室。一般の教室よりも安くて費用も5分の1くらいと良心的だ。
 その教室は男性限定で、時間も平日の午前中だからわたし以外の人は皆、仕事を定年まで勤め上げたおじさまたちばかり。
 と、同じ班の一人がもしかしたらそうではないかと思っていたのだけれど、同級生の女の子の父親であることが分かったのだ。
 その女の子とは小中学校が同じで、同じクラスになったこともあった。ピアノが上手な子で合唱コンクールでは伴奏をしていたくらいだ。
 その女の子のお父さんはどうやら嬉しかったらしい。自分の娘を知っている人に会えたのが。そして、教室が終わるとわたしをさり気なく待っていてくれていて、お互い歩きだったので一緒に帰ることになった。
 娘さんが結婚して今は東京で暮らし、子育てに奮闘していること。でも、忙しいのか帰ってきていないことが少し寂しいことなど色々話してくれた。わたしも少し自嘲気味に自分が障害者であることを話す。すると、「人生いろいろあるから」と否定も肯定もしない絶妙な返しをしてくれる。何も質問したりはしない。根掘り葉掘り聞こうなんてしない。でも、どこかあたたかい。
 わたしはおじさんという生き物が苦手だった。でも、それは単なる偏見で、歳を重ねていい味を出せている人だっているのだと気付かされた。素敵なおじさん、いや、おじさまになれたらいいなと思ったよ。

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