星のアシュタンガヨガ日記 第11回「星のおっさんよ、神話になれ」

星のアシュタンガヨガ日記
この記事は約4分で読めます。

 今日、ヨガの先生からこんなことを言われた。「星さんはよく怪我をする。もう少し自分の状態を観察した方がいいのではないか」と。
 そう、最近また怪我をしたのだ。怪我と言っても地味な怪我なのだけれど、怪我は怪我。右腕の付け根が全体的に痛くて、お家で練習している時に少しばかり痛めてしまったのだ。そんなわけで体を腕で支えるヨガのポーズをするととても痛む。
 どうも、わたしは無理をしてしまう。それは根っからのもののようで、遡ってみればあれは小学校の6年生の時のこと。その当時、6年の時の担任の先生が生徒を競わせて勉強させたんだ。となれば、みんなからの賞賛だったり尊敬を集めようとわたしがそれにのめり込むのは無理もないこと。今でも覚えているのがある時の土日の休みで計算ドリルを460題とかやったっけ。それはそれは大変で、もう終わり頃なんて吐き気さえしていた。でも、やる。自分が認められたいから。ほめられたいから。賞賛されたいから。そんな感じの日々が一年間続いた。
 そんな頑張り屋の癖が未だに抜け切らなくて、どうも無理をしてしまう。これ以上やるとちょっと危ないんじゃないかという時であっても、「GO!!」と突き進んでしまう。
 本来、ヨガはそういうものではない。そのことはヨガの先生から以前聞かされていたりして、頭では分かっていた。けれど、どうも「気持ちよくヨガができればそれが最高」というのができない。どうしてもできないポーズを征服してできるようになりたいと思ってしまうし、力強い練習と言ってしまえば聞こえはいいけれど、ハードに自分を追い込む感じでやってしまう。つまり、心地良さよりも鍛錬にしてしまうわけですよ。ヨガをね。
 そんなわけで(ってどんなわけだ?)、ヨガの先生から言われたのは「今日、明日と完全に休んで何もしないでください。そして、それでも痛みが良くならないようだったら病院へ行ってください」とのことだった。それにしても今日の道場での練習は痛くて、先生に教わって軽減法でやっているにもかからわず、痛みで顔を歪ませていたから、その痛そうな、苦しそうなわたしの表情から察してこれは休んだ方がいいと先生は判断したのだろう。にしても、痛かった(笑)。道場で練習したらさらに痛くなったもん。これ、本当のことだけど。
 以前、背中をチャクラアーサナ(でんぐり返し)をできるようになろうと無理に練習をして痛めた時もあれはあれで痛かったけれど、アシュタンガヨガにとっては腕というのは背中以上に負荷が当たり前のようにかかってくる場所なのだと今回の怪我で痛感した。腕を怪我すると(わたしの場合は腕の付け根だったけれど)ほぼすべてのポーズがだいたい痛い。というか、アシュタンガヨガの一連の流れにおいては太陽礼拝の動きを頻繁にやるから、どうしても腕への負荷は避けられない。となれば、軽減法でやっても負荷をゼロにすることはできないわけだから、やっぱり痛いわけなのです。ゼロにするとしたらそれは練習をお休みすることに他ならないのは言うまでもないこと。
 今回の怪我から学んだことは、アシュタンガヨガは腕が大切だということと、さらには自分自身を冷静に観察することの大切さだった。特に自分を観察することにおいては、ついつい無理をしてしまうこの習慣を改めたいものだと思った。
 と、全然話は変わるけれど、今日の電車のお姉さんかわいかったなぁ。もんのすご~くタイプだったなぁ。久しぶりにあれだけかわいい人を見た。もうわたしはまじまじと見てしまったよ。それもそのはずで最近ポルノを見ていないものだから(そして長期間はできていないもののオナ禁もちょくちょくやって試みてはいるものだから)すごく感度がいいのだ。些細なことで喜べるこの感度よ。
 ってヨガの道場へ行く道中でお姉さんに心を奪われ、なんて、修行が足りないのは言うまでもない、のかもしれない。でも、その結局中途半端で性欲だったり、女性への憧れだったりを捨て去ることができずに悶々としてしまう、というのがわたしのこの人生における一つの課題なのではないかと思っている。それをどのような形でクリアーするのか。それは今のわたしにはまだ分からない。というか、クリアーするということが無欲になることなのか、どうなのか。ともかくわたしは去勢はしていないのだからオスとしてメスを求めてしまうのは至極当たり前のこと。で、それを克服していくのかどうなのか。今回の怪我以上にこれはわたしにとって大きな事だと思う。う~ん、結局課題は下半身のことになるわけ? いやはや、でも男にとってこの問題すごく大事よ? 煩悩とか悟りとか解脱とか偉そうに言っている人でもこれは人生における一大事業ですよ。
 と、少々下っぽくなったところでシメることといたしましょう。エヴァンゲリオンよろしく「少年よ、神話になれ」(わたしはもうおっさんですけど)。もとい。星のおっさんよ、神話になれ!!。

PAGE TOP