実は、昨日小説を書いていた。わたしにとっては3作目になるのだが、自分でも割とうまく書き出せたと思っていた。これは面白くなっていくんじゃないか。自画自賛のわたしはいい気分でいた。
が、一気にそれが覆される。なぜなら、その後に芥川龍之介の小説を読んでしまったからだ。いやはや、それって無理もない話だろう。天下の芥川と比較するなんて身の程知らずと言うか、何と言うか。
芥川の小説を前にしてわたしのそれはただの下品な、言ってしまえば単なるエロ小説でしかなかったのだ。「エロ小説じゃないよ。これは純文学だ」と言い張ろうとしてもわたしの書き始めたばかりの小説は稚拙で品がなく深みもない。実にくだらない、芥川と比較することさえも憚られるような下等なものなのである。
芥川の何がすごいかと言えば、まず基本的なことだがなかなかできないこととして、無駄な文章がないのだ。実に構成が洗練されていて、一文一文がビシっと効いている。まるで将棋で詰んでいるみたいな、完成されているような、そんな美しさ、つまり気品が漂うような格調高さがある。これはほめすぎなのだろうか。いや、そんなことはない。芥川の凄さがわたしのつたない、小説とも呼べないような代物と比較されることによって、はっきりと示されたのだ。
芥川の小説が100点満点だとしたら、わたしのはおそらく5点くらいだろう。かろうじて、小説の形式にはなっているものの、文章がうまく組み上がっていなくて、齟齬をきたしている。わたしのが支離滅裂なわけではないけれど、もう少しでちょっとその方向へ行きかねない。
太宰治が芥川に憧れた気持ちがわたしには何となく分かる。とにかくすごいのだ。何というか、芥川の小説にはまるで蒸気機関車が煙をあげて走っていくような荘厳さがある。いや、ちょっと違うか。近いんだけとちと違う。「ゴー、ゴー」という通奏低音が鳴り響いているような、とどろいているような、そんな感じと表現するのがもっともわたしの実感に近いかもしれない。
わたしが中学生か高校生のころ、たしか教科書で芥川の文章を読んだとは思うのだけれど、当時はそのすごさが分からなかった。ただその頃のわたしにはとにかく退屈で眠くて、まぁ、スルーしていいかな、くらいの認識だったように思う。
しかし、今は違う。わたしの文筆活動における師匠が芥川なのだ。もちろん人生の師匠にしようとは思わない。芥川のような人生の終え方はしたくないし、わたしはわたしなりに幸せな人生を送っていけたらと思っているからだ。わたしは芥川の何に敬服しているかと言うと、その鋭い知性になのである。でも、芥川を目指さない方がいいのかなとも思う。当然ながら危険な香りがする。でも、芥川が一番恐れていた発狂している状態に、わたくし星はもうすでにいわばなっているわけだし(いわゆる統合失調症ね。)、もうおそれるものはないんじゃないか。って結構ふっきれたことを言っておりますが、わたしはこう思うのだ。
と言いつつももしかしたらわたしには小説よりもエッセイの方が向いているんじゃないかと思ってみたりもする。文筆活動の師匠が芥川だというのは、何も小説だけではない。エッセイ、いわゆる随筆においても芥川は素晴らしいとわたしは思うのだ。そして、意外と知られていないのが芥川のユーモアである。芥川って真面目な鋭い作品で名が通っているところがあるけれど、とても茶目っ気があって面白い文章を書ける人でもあるのだ。何だか読んでて吹き出してしまいそうな、そんな抱腹絶倒とまではいかないけれど、言うならばレベルの高い笑いの取り方を結構披露してくれている。わたしは小説家としての芥川を尊敬しながらも、その茶目っ気のある憎めないところが好きで、わたしが生涯を終えたら芥川と話がしたいなぁって思ってる。理路整然と、しかしユーモアたっぷりに言葉を返してくれそうで、今からとても楽しみだ。
わたしに小説が向いているのか、それともエッセイの方がいいのかはまだ分からないけれど、どちらにしろわたしにとって芥川は特別な存在でリスペクトしている。
ともかくわたしの文章修行は始まったばかりだ。ブログでエッセイは2、3年は書いているかと思うけれど、まだ小説は書き始めたばかりで、いわばひよっこだ。最初はうまく書けない。それは当たり前のことだ。始めたばかりなんだからうまくいかなくたって当然だ。もちろん、エッセイだってまだひよっこなのかもしれない。でも、最近エッセイの腕前が少しずつ上がってきているんじゃないかって自分でも思うんだな。(これも自画自賛かね?)わたしのブログの熱心な愛読者である母もわたしにそんなことを言うのだ。え? もしかしてじゃなくて、うまくなってるのかも!! はいはい、星さん。謙虚さは忘れないでくださいね。まだあなたの文章は未熟なんですからね。自分で自分にツッコミを入れつつ、この文章が漫談になってしまう前に撤収しようと思う星なのであった。いや、むしろ漫談希望?? だとしたらそいつは悪いことしたなぁ。失敬、失敬。

変な人。
普通ではないと思う。
わたしが思っていることを言うとみんなひく。
そして、目の前にシャッターを下ろされて、
まさに閉店ガラガラ~。
わたしは気が付くと蚊帳の外。
なぜなら、今、大人気の
カヤノソトボーイズの2期生の瞑想担当だから。
最近、瞑想してないけど。でも、瞑想担当なんで。
そう、なんか浮いてるの。
この世界、日本という社会から。
わたしは何だかんだ生きづらい人生を送ってきた。
「もっと苦しくてつらい人はいっぱいいる。
お前のは大したことないだろ」、と言うやついるけれど、
苦しさ、大変さ、生きづらさはその人が感じていること。
その人の苦しさを分かっているのはその人だけ。
気が付いたら職歴ゼロ、社会経験ゼロの立派なメンヘラのおじさん。
わたしはしゃべんないほうがいいと思う。
しゃべるとその見た目にあまりにもギャップがありすぎるから。
わたしが自分のことを語れば語るほど、
女の人はがっかりします。失望さえします。
でも、いいじゃないの。
普通じゃないのがわたしなんだから。
わたしは風になりたい。
風になってただ吹いていたい。
【属性】
男。大学中退。吃音。統合失調症。精神障害者。希死念慮あり。現実感の喪失。無職。プロテスタントのクリスチャン。ヨギー。スターシード。英検3級。茶髪。HSPとASDの可能性あり。細身筋肉質。
