あなたの生涯賃金はいくらですか? 2億円? 3億円? いやいや、もっと?
一般的なサラリーマンが死ぬまでの間に稼ぐお金は2億円くらいだと言われている。もっと稼ぐ人であれば、3億円とかそれ以上。
で、それができなかった場合にはどうなるのかと言えば、障害などがあって働けないとだいたい5000万円くらいになるそうだ。障害年金が年80万円×60年で4800万円だから、ざっとこんなもんだろう。
「普通」という安全なレールを踏み外して脱落してから、わたしはかれこれ20年くらいになる。いろいろ思うことはあるのだけれど、まぁいっかと思っている。「まぁいっか」だなんてダメな人だね、とあなたは思うかもしれない。たしかにわたしは世間で言うところのダメな人だ。
でも、これはこれで味がある生き方ではないかと思う。働く人生があるように、働かない、働けない人生だってある。そして、どちらが優れているとかどちらが価値があるとか、人はジャッジしたがるけれど、その答えは、その人が人生を送っているふとした瞬間などのある時であったり、死ぬ間際にしか分からないとわたしは思う。あるいは、人生が終わってみても結局分からずじまい、なんて可能性もある。
生涯賃金2億円、3億円、あるいはそれ以上を手にすれば確実に人生に満足できるかと言えばそうとも言い切れない。
安らかな微笑みをたたえながら死んでいけたらいいな。そう思う。お金を多く稼いだとかではなくてね。
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/元ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。