本当に頭のいい人

いろいろエッセイ
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 最近、精神保健福祉士のWさんのことでいろいろと考えさせられた。調子を崩した彼女にわたしはメールを送り、返事を待っていた。
 返事が来た。その文面には「はっとさせられました」と書かれていて、大事なことに気付かせてくれたと感謝の気持ちが綴られていた。
 そのお返事を読みながら、あぁ、やっぱり頭がいい人だなと思った。彼女は、今自分は猛反省中だと言える、その柔軟さ、しなやかさ。やっぱりすごい人だなと見直した。彼女は既婚者だから惚れ直したというのとは違うのだけれど、改めて惚れ直したというか、彼女との関係性が深まったように思えた。
 わたしがもし誰かから同じことを指摘されたらとてもではないけれど、彼女のように素直に受け入れることなんてできなかっただろう。猛反省などするわけもなく、ただただ自分を正当化していたはず。開き直って、「そういうことを言うお前の方こそ間違っている」とさえ言っていたかもしれない。
 頭のいい人はちゃんと、薬が苦くても飲むのは自分のためだと判断できる。そして、その薬を飲み、状況を改善して打開していく。
 などと、これをWさんが読んだら、ほめすぎだと思うかもしれない。けれど、これがわたしの本音だ。
 彼女はこれから不健康で自己犠牲的な福祉の専門家から健康なそれへと飛躍していくことだろう。人は変わらず大切にしながらも、自分自身をも大切にすることができる、そんな人へときっと変わっていく。とても楽しみだ。

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