何か最近、人からほめられてもあんまり嬉しいと思わなくなってきた。嬉しいことは嬉しいのだけれど、自分の表面をつーっと滑っていくような感じで、心の奥底までガツンと来ない。「やりたいからやってますけど、何か?」みたいに距離を置いている感じ。
昔のわたしは人からほめられるために何かをやることが多かった。だから、自分の気持ちは人任せで、誰かがほめてくれれば最高になって、批判されたりけなされればどん底。アップダウンの激しいジェットコースターだった。
そんなわたしがヨガと出合って実践していくうちにその感情の振り幅が小さくなってきた。とは言いつつも、完全にその上下の幅がなくなったわけではない。でも、確実に小さくなってきたように思う。
この振り幅がほぼゼロか、もっと進んでゼロになった時に心が止まって止滅するのだろう。反対に心の動きが激しい人は、注意が散漫であっちこっちへと思考が飛びがちで落ち着くことがない。
そのどちらがいいとか悪いとかそういう話ではなくて、ただヨガをやっている人は静かで穏やかな境地を目指しているだけのこと。もちろん、ジェットコースターのような人生もそれはそれで味はある。でも、最後は本人次第。何を選び、何を選ばないかというだけのことだと思う。
感情の振り幅が小さくなって、不調になっても持ち直すのが早くなった。ヨガがじんわりと効いてきている模様。

エッセイスト
1983年生まれ。
静岡県某市出身。
週6でヨガの道場へ通い、練習をしているヨギー。
統合失調症と吃音(きつおん)。
教会を去ったプロテスタントのクリスチャン。
放送大学中退。
ヨガと自分で作るスパイスカレーが好き。
茶髪で細めのちょっときつめの女の人がタイプ。
座右の銘は「Practice and all is coming.」「ま、何とかなる」。