ある人がダメンズという言葉を生み出した。ダメ+メンズ、つまりダメな男という意味だ。
そういう言葉を使うならわたしもダメンズなのだと思う。働いて社会に貢献したいとか、世の中を良くしたいとか、人の役に立ちたい。そういったビジョンはこれっぽっちもないからだ。
どうしてそういう気持ちが起きないのだろうと考えると、わたし自身、無職をインド哲学でこじらせているとしか考えられない。世の中を良くするとか、人の役に立ったところでそれが何だというのか、というところまで来てしまっている。で、自分は人にほとんど何も与えようとはしないのに、受けることには熱心で、少しでも自分が大切にされなかったりすると怒り出す始末。うむ、ダメな男だな、ホント。
で、もう彼女がほしいとか、そういうのも単にやりたいだけでしょ、みたいにしか見ることができなくて、ますますこじらせている次第なのだからますますダメだ。というか、男がよく「モテたいなぁ」と言うのは変換して翻訳すれば、「セックスしたいなぁ。それもたくさんの女の子と」ということなのでは? でも、そこまで露骨に言ってしまうと品がなくて下品だから、オブラートに包んで「モテたい」と言い換えているだけでしかない。
まぁ、男の悲しい性(さが)です。でも、きっとモテてたくさんの女の子とやれても幸せは得られないことだろう。そのいい例がお釈迦様で、彼はたくさんの女性と宮殿で性的に戯れたりもした。けれど、それで満たされはしなかった。
だから、セックスも美食も贅沢な暮らしもたかが知れているのだろうと思う。本当に、それも最高に気持ちがいいのは静かな悟りにある状態。そんな気がする。
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/元ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。