自分の体=わたし?

いろいろエッセイインド哲学
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「わたし」って何だろう? 真面目に考えれば考えるほど難しい。一般的には、自分の肉体と意識と思考と感情などをわたしだと考える。
 でも、そういった自分だと信じてきたものがわたしではなかったら? そう考えるのがインド哲学で、わたしは凄まじいカルチャーショックを受けたのだった。
 本当のわたしは魂であって、自分の肉体でも意識でも思考でも感情でもない。それらが実在するかどうかはともかくとしても、魂だけはしっかりとある。それが本来的自己と呼ばれるアートマンであって、これが宇宙意識や大いなる自己と呼ばれるブラフマンと同一。そして、そのアートマンと呼ばれる魂は万物に宿っていて一つなのだと考える。だから、わたしはあなたであり、猫であり、草木であり、電信柱であり、空であり、大地であり、太陽だと言える。
 となると、もはや健康でいようとか、長生きしようとか、そういうことはもちろんした方がいいとは思うけれど、まぁ、どうでも良くなってくる。だって、自分だと信じているこの肉体は自分ではないのだから。さらには自分だと思っているこの思考や感情や意識なども自分ではないと来る。いやはや、やられましたなって感じでしょう?
 たしかにわたしとあなたの間には境界線がある。それは万物との間においてもそう。でも、本質においては万物は一つのものとしてつながっている。
 わたしはあなた。わたしはすべてのもの。面白いでしょう?

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