相当前のことになるのだけれど、出会いを求めていたことがあった。その時、某掲示板にクリスチャン女性とお付き合いしたい旨を書いたのだ。そうしたら、何ヶ月も経ってある女性からメールが来たのだ。最初は出身地について話してそう遠くに住んでいないことが分かったわたしは、意気揚々と返信をした。そして、当たり前のことだが、どんな教会に通っているのかという話になったのだ。
が、彼女が通っているという教会、聞いたことがない。わたしが知らないだけなのかな、と思いネットで検索してみると、異端とかカルトとか出てくる。雲行きが急に怪しくなってきた。せっかくいい出会いを求めていたのに、と何だか残念な気持ちになってきた。
けれど、「これも何かの縁だ」とYouTubeに公式の動画があるらしいので見てみることにした。見て驚いた。具体的な教会の団体名は挙げないで伏せておくけれど、単刀直入に言ってしまえば、これはキリスト教ではない。たしかにキリストを信じているという意味ではキリスト教なのかもしれないけれど、そのキリストというのが実在の人間なのだ。その人が今も健在なのか、もう興味はないから調べる気力も起きなかった。
救い主はイエスさまでしょ、とツッコミどころ満載なその動画はこう言う。「イエス・キリストの時代は終わったのです。もう今は新しい名を呼ばなければなりません」と。細かい神学的な議論にはもうこの際には立ち入らない。いや、ここで繰り広げても仕方がないだろう。でも、あえて言うなら、イエスさまの時代はもう終わって、新しい時代に入ったのだから、新しい名を呼ばなければならないらしいのだ。って、聖書にはそんなことは書かれていないって。動画は少々無理のある神学的なこじつけをし始める。それこじつけでしょ、っていうのが一箇所あった。たしかに聖書を引用してはいるものの、わたしの心のもやもやは解消されない。どこまでも不毛な議論。早く見るのやめたい。でも、わたしにメールを送ってくれた女性がこれを信じているんだ。嫌々ながらもわたしは我慢して続きを見た。
神様のみ名か。父なる神様のみ名はエホバだと言う。おいおい。ヘブライ語の旧約聖書の神様のみ名を表す神聖四文字って知らないの? エホバって誤読らしいよ。そもそも、父なる神様のみ名は出エジプト記にもあるように「みだりに唱えてはならない」んじゃなかったっけ? だから、敬虔なユダヤ人はその神様を表す四文字をアドナイ(主)って読み替えたんだったよね。だから、神様のみ名ははっきりしないんだ。いや神聖だから気軽に名前で呼んだりしてはダメなんだよ。誤読のエホバはともかくとして、おそらく正しいんじゃないかっていうヤハウェという名も神様のみ名の正しい読み方かって言えばはっきりしない。さらに言うなら、ヘブライ語に母音記号が付けられたのは後の時代のことで、その読み方が絶対に正しいかって言えば断言することはできないんだ。もともとはヘブライ語の旧約聖書は子音の文字だけで書かれている。それに振り仮名のような母音記号を後から付けたわけだから、その神様を表す四文字を何て読んでいたかっていうのは謎に包まれているんだな。ヘブライ語の一番最初のアレフベートの「アレフ」という子音を例に挙げれば、それだけではアなのか、イ、ウ、エ、オのどれなのか分からない。そこに振り仮名のようなウを表す母音記号が付くことによって、これはウなんだなっていう風に固定されるんだ。もしかしたら、一番最初に神聖四文字が書かれた頃にはそれが何らかの発音で読まれていたのかもしれない。でも、それがどんな読み方をされていたのか。それについてはこうではないか、って推測することはできても謎に包まれているんだよ。
話を戻して、わたしは思う。というかこれが基本だと思うのは、キリスト教というのは、父なる神様とイエスさまと聖霊の三位一体の神様を信じていて、祈る時には主イエスのみ名によって祈るんだ。それを誰か別の人間をキリストにしてその名によって祈ったり願ったりするのは絶対にやってはいけないことだ。その禁則を彼女の教会は犯していたのだ。救い主はイエスさま以外にいない。だから、祈るのはイエスさまのみ名によって祈らねばならない。
でも、彼女の教会の教えにふれて思ったんだ。イエスさまをキリスト(救い主)としてあがめて、それからイエスさまが人でありながらも神様である、っていうのは本当にすごいことを信じてるんだな、って。神様が人間としてこの世にお生まれになった、だなんて本当にすごいよ。ユダヤ人たちがそれを神様への冒涜だって言う本当の理由が今日の動画を見ていたら、何だかよく分かったのだった。客観的に眺められるようになったっていう感じかな。ユダヤ教から見たらキリスト教が異端であるように、キリスト教から彼女の宗教を見たら異端なんだ。同じように、人間を神様にしているという意味で異端なんだ。(もっともキリスト教から彼女の宗教を見た場合には、別の人間を神様としていることが異端なんだけど)
というわけで、その人とはうまくいきそうにないので、新しくお付き合いしてくださる女性をこの場を借りて募集したいと思うのだ。どなたか、できればクリスチャンの女性で星に関心を持ってくださった方がおられましたら、コメント欄にてコメントください。まずはメールから親交を深めていきましょう。つまらない者ですが、どなたかわたしと付き合っていただけないでしょうか、って完全に出会いを求めとる~。でも、わたしのこのブログを読んで共感してくださっている方なら、大方うまくいくんじゃないかって思うんです。星よ、苦肉の策に出おったな。明るいバラ色の未来はもうすぐそこにある、って期待してもいいよね。お待ちしております。
1983年生まれのエッセイスト。
【属性一覧】男/統合失調症/精神障害者/自称デジタル精神障害/吃音/無職/職歴なし/独身/離婚歴なし/高卒/元優等生/元落ちこぼれ/灰色の高校,大学時代/大学中退/クリスチャン/ヨギー/元ヴィーガン/自称HSP/英検3級/自殺未遂歴あり/両親が離婚/自称AC/ヨガ男子/料理男子/ポルノ依存症/
いろいろありました。でも、今、生きてます。まずはそのことを良しとして、さらなるステップアップを、と目指していろいろやっていたら、上も下もすごいもすごくないもないらしいってことが分かってきて、どうしたもんかねえ。困りましたねえ、てな感じです。もしかして悟りから一番遠いように見える我が家の猫のルルさんが実は悟っていたのでは、というのが真実なのかもです。
わたしは人知れず咲く名もない一輪の花です。その花とあなたは出会い、今、こうして眺めてくださっています。それだけで、それだけでいいです。たとえ今日が最初で最後になっても。