人を傷つけたり物を壊したくなったら筋トレをしよう

筋トレ
この記事は約3分で読めます。

 コロナ禍ということもあり、イライラしている人が多いのではないかと思う。そんな時にオススメしたいのが筋トレである。
 わたしも家族のことで本当にイラつく時がある。「お前、何様なんだよ!」とつかみかかりたい気持ちになってしまう時がある。また、怒りのあまり、物を壊したくなってしまう時もある。(しかし、思うだけで今まで実行に移したことはないのだが。)もうこうなってしまうと頭の中は憎い相手のことで一杯になってしまい、他のことが考えられなくなる。そんな時に筋トレの出番なのである。
 怒りのはけ口を人に向ければ暴力沙汰となり、人も傷つくし何よりもその本人が傷ついてしまう。暴力はさらに次の暴力へと連鎖していき人間同士で傷つけあってしまう。傷害沙汰ともなれば、誰かが怪我をしたり最悪の場合には命を奪ってしまうかもしれない。
 物に向けた場合はどうか。テレビのリモコンに目覚まし時計、壊せそうなものは目の前にいくらでもある。それを壊せば怒りは消えるのか。たしかに消えるのかもしれない。けれど、それはいい解決方法だとは言えない。リモコンも、目覚まし時計も壊れて使えなくなってしまうし、その物があなたのものではなく誰かの物で、しかもその人が大切にしている物だったりしたら人間関係に亀裂をもたらしてしまうからだ。
 怒りを人に向けても、物に向けても、良くない結果を招くことは明らかなことである。
 だからこそ、そういう時は筋トレをするのだ。ダンベルの上げ下げ、腕立て伏せ、腹筋、背筋。筋トレが大変だと言う人は、縄跳びや全力100mダッシュでもいい。とにかく運動するのだ。しかもできるだけリフレッシュできるような強度の高い運動をするのだ。
 実際わたしがテレビのリモコンを壊したいくらいイラついた時に筋トレをしたら不思議なくらいに気持ちが鎮まった。うそだと思うことだろう。でも、ダメ元で筋トレを試してみてほしい。それで駄目だったらまた別の方法を考えればいいのだから。(精神科に通院されている方だったら頓服薬を飲むなど。)とりあえず、このイライラ、怒りを鎮めるためには筋トレが効果的だと思うのである。んなもん効く訳ないって?そう言いなさんな。試してみてそれから効かないと判断しても遅くはないだろう。
 薬だと副作用がある。けれど、筋トレの副作用は筋肉痛くらいだ。それで、イライラを鎮めたり、気持ちを持ち上げてくれるのだから、まず第一選択として筋トレをやってみるのもいいだろう。もちろん、高血圧や心臓病の方など、血圧が上がることに注意している人には向かないだろう。(そういう人は主治医に「筋トレをしてみたいのですが。」と相談してみてからにしてほしい。)
 でも、特にそういった疾患がなく、体がある程度健康な人は筋トレをやる意義が十分にあるだろうと思う。それで精神的な不調がいい方向へと向かうのだからやってみない手はない。
 精神的な不調は精神的な処置で元気にするものだと以前のわたしは考えていた。心理学的、精神医学的に対処するものだと思っていた。たしかにそれもそうだ。それらがとても効果があることをわたしは否定しない。けれど、こころの対処法も大事だけれど、それと同じくらい大事なのは、動物であるわたしたち人間のフィジカル面における対処だ。肉体を持つ人間として生理的な側面からのアプローチだ。意外とこの点を見落としている人が多いのではないだろうか。こころには注目するけれど、体の方をかえりみない。わたしたち人間はこころのある動物にすぎない、と考えるならフィジカル的な対処は欠かすことができない。
 怒りを何かにぶつけたくなったら筋トレをしよう。そして、何かを破壊するのではなくて、筋トレで自分の筋肉を破壊しよう。それだけ筋トレをすれば、夜もぐっすり眠れるだろう。筋トレをして、タンパク質多めの食事を取って、しっかり寝る。これだけであれだけ不調だったのがみるみる回復してくる。(もちろん精神疾患の場合、主治医の指導のもと服薬などが必要だが方向性としては間違っていない。)
 筋トレ。騙されたと思ってやってみてほしい。人を傷つけたり、物を壊してしまうよりもいい問題の解決法がここにはある。

ブログ村のランキングに参加しています。クリックで投票お願いします。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教
にほんブログ村

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました